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風魔の小次郎 風魔血風録
57部分:第六話 霧の中でその四
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里奈を褒める。
「そうだよな、笑わないとな」
「そうだよ、小次郎も笑ってね」
「ああ」
 久し振りに笑うことができた。小次郎は絵里奈と別れると笑顔で林彪のところに来た。彼は屋敷の一室で布団の中で静かに寝ていた。
「傷はどうだい?」
「ああ、かなりよくなった」
 枕元に来た小次郎に顔を向けて答えてきた。
「もうちょっとしたら起き上がれるな」
「そうか、ならいいがな」
「項羽も戻って来るんだろう」
「ああ、項羽の兄貴は少し時間がかかりそうだがな」
「そうか。その間苦労をかけるな」
「いいってことさ」
 絵里奈に教えられた笑顔で林彪に答える。
「俺も怪我していたしな」
「ははは、そういえばそうだったな」
 笑って小次郎に言うのだった。
「それはもういいのか」
「もう充分だぜ。任せておきな」
「御前に任せたらどんな馬鹿するかわからんがな」
「林彪までこう言うのかよ」
 馬鹿と言われて顔を顰めさせる。

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