出立のリターン
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、機械とプログラム……? それ……当てがある」
「え、そうなんですか?」
「うん。ユーリかディアーチェならその知識を持っていて、君を治せるかもしれない」
ちなみに、リインフォースや守護騎士はバグで過去の記憶を失っているから、当てにならないと判断した。ま、他の件でも頼る気はないけど。
「紫天の盟主と王のマテリアルですか……この時代まで生き残っていたとは驚きました。そういうことなら期待してもいいですね」
そう呟くと、目を閉じたイクスヴェリアは体を黒い紫の粒子に変えた。同時に私の身体も淡い白色に輝き出して、イクスヴェリアの粒子と反応、同化していった。そしてしばらく後、私の身体は淡い白と黒い紫が混ざり合って、同時に光るようになっていた。
「え? ええ!? わ、私の中に入ってきた!? なんで、どういうこと!?」
『あぁすみません、同化する前に説明しておくべきでしたね』
「え、えっと……そんなことして、お互い大丈夫なの? 身体とかに変な影響出てたりしてない?」
『問題ありません、むしろお互いに大きなメリットがあります。まず、私はあなたの月下美人の力のおかげで、しばらく身体の異常を抑え込めるようになりました。要するにあなたの月の力が、私の身体を維持してくれているんです』
「そういえばサバタさんが幽霊の魂を治したことがあると、前に聞いたことがあったような……」
『それに同化している間、あなたは私のリンカーコアを使うことができます。あなたは自分のリンカーコアを持っていませんが、私のリンカーコアを使うことで疑似的な魔導師になれるんです』
「いや、魔導師になれるって言われても……私は魔導師にあまり良い印象が無いから、魅力的には思えないよ……。大体魔法なんて使ったことないから、魔力操作の感覚もわからないし……正直必要ない気がする」
『魔法が使えることを喜ばない人は、初めて見ました。まぁ、今はあまり難しく考えなくてもいいですよ。私はあなたのエナジーを、あなたは私のリンカーコアを借りていると思ってくれれば十分です。それにやろうと思えば魔法も私の意思で使えるので、あなたが魔法を使わないのであれば、私がユニゾンデバイスのようにあなたをサポートします』
それならすごくわかりやすいかな。とにかく問題が無いなら、イクスヴェリアが体の中にいることも受け入れられる。ま、要するにユーリかディアーチェにイクスヴェリアを治してもらうまでの間、常に一緒にいるだけのようなものだから、これ以上あまり気にしなくても良いか。
『冥王イクスヴェリア、シャロン・クレケンスルーナを我が盟友として認証します。という事で、改めてよろしくお願いします、シャロン』
「どんな関係でも挨拶は大事か、よろしくイクス。出来るだけ君が早く自由に
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