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提督はBarにいる。
長芋でスタミナを・その1
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体米3か4に対して押し麦を1。水の量は押し麦の袋に大概書いてあるのでそれを参考にしてくれ。……まぁ、大体1割増し位だと思っておけばいい。今回は合計で2合炊くので炊飯器の2合分の目盛まで水を入れ、そこに大さじ3位水を足した。後は普通に炊き上げるだけ。これで麦飯の方はOKだ。

 さぁ、メインのとろろに移るぞ。山芋は皮に付いた土汚れを洗い流して皮を剥く。この時、すり下ろしやすいように少しだけ皮を残すと良いだろう。それでも手が痒くなるという人は一度凍らせるか、皮を剥いてからサッと酢水に浸けてやるといいぞ。皮を剥いても黒ずんだ所があったら包丁で削り落とせば準備完了だ。

 さぁ山芋を擦っていくぞ。山芋を擦る時のコツは、おろし金を使って円を描くようにすりおろす事。こうするととろろに空気が含まれてフワフワの口当たりになる。もしもすり鉢があるなら、おろしたとろろをすり鉢に移して、すりこぎで更に擦ってやると滑らかに更にフワフワになるぞ。

 山芋をすりおろしたらお次は味付けだ。だし汁、醤油、味醂を合わせて合わせ調味料を作り、数回に分けてとろろに加えていく。調味料を加えたらその都度擦ってやるといい。すり鉢が無い場合も入れたら混ぜて、それからまた調味料を加えるようにな。調味料が全部入ったらもう一度全体を大きくかき混ぜてとろろは完成。後は炊き上がった麦飯の上にとろろをかけて、青のりを散らしたら出来上がりだ。



「ハイよ、『麦とろご飯』だ。味は付いてるから、もうそのまま食べられるぞ」

「いっただっきま〜す!」

 匙を受け取った阿武隈は、麦飯ととろろをグチャグチャにかき混ぜてズルズルとかっこんでいく。その顔は先程までのどんよりとした雰囲気は微塵も見えず、ぽわぽわと綻んでいる。

「んっ!とっても美味しいです!」

「そうか、良かった良かった」

 んじゃ、俺も自分の分の麦とろを……と。麦飯を盛って、とろろをかけて、青のりを散らしたらその上から温泉卵を投下。

「あっ!ズルい、温玉ズルい!」

「うるせぇ、食べる前に温玉も注文すりゃあ良かったじゃねぇか」

 むうぅ〜……と唸る阿武隈。顔が真っ赤になってきていて、今にも破裂しそうな感じだ。からかうのはこれくらいにしとこう。

「まだ丼に麦とろ残ってんだろ?ほれ、温玉足してやるから寄越しな」

「はいっ、私的にはとってもオッケーですぅ!」

 チョロい。




「しかし、やっぱり久々に食うと美味いなぁ麦とろ」

 麦とろというか、とろろご飯全般に言える事だがシンプルな料理故に色々と足して味も変えやすい。ワサビやゆず胡椒、刻みネギ等の薬味を足すも良し、さっきの俺達みたいに生卵や温玉を足してまろやかにするもよし、明太子やなめたけ、梅肉を加えて大きく味を変え
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