第八話 プラウダ戦を見ます! その3
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!!」
苦々しい顔から一転して怒った表情となりながらしほは千秋に向かって言った。
千秋は腕を組み考え、閃いたかのように言った。
「………じゃあ、まほちゃんだけに見えるようにするね!」
「違うそうじゃない!公の場でその眼帯を外さないでください!私はそう言ってるんです!」
「まほちゃん、こっち向いて〜」
「無視しないでください!まほ見ちゃダメよ!」
「しほちゃんが私を襲ってくる!まほちゃん助けて〜」
千秋はまほに見せようと、それを阻止しようとしたしほが身体に抱き着いた。しほと千秋は背丈がほとんど変わらないため、しほが後ろから千秋に抱き着きじゃれ合っているようにしか見えないまほであった。
アンナはノンナの手作りボルシチを食べた後、上機嫌になりながらプラウダの陣営を見回りしていた。
プラウダは、大洗女子が立て籠もっている教会を包囲するように陣形を敷いているが隊長であるカチューシャの命令で包囲網にあえて隙を作っている。
それを確認するためにアンナが勝手に見回りをしていた。
「ここも異常なし、と……」
地図を見ながら配置の確認をしていたが不安もあった。
「大丈夫かな?この作戦……」
アンナは一人呟いたが理由はカチューシャ本来の戦法ではないためである。カチューシャが最も得意とする戦法は、圧倒的物量で敵を押しつぶすという単純かつ強力な戦法なのだが、今回はそれをしない事がアンナを不安にさせていた。
「得意なやり方でやった方がいいと思うんだけどな……」
一人で考えながら歩いているとニーナたちが操るKV-2のところまで来ていたし、ニーナとアリーナが話をしている姿が見えたので、アンナは配置確認のついでに少し話をすることにした。
「ニーナ、アリーナ、元気?」
「あ、アーニャ!どうしたんだぁ?こんなどころで?」
「ちゃんと布陣されてるか確認してるんだよ」
「そうなのかぁ〜、アーニャは働きものだなぁ」
「そんなことないよ」
他愛もない話をしている中でアンナは気になる事があった。
「ねぇ、ニーナ?一つ質問があるんだけど」
「なんだアーニャ?」
「その『ココア』は何?」
「ああこれか!さっき先輩に貰ったんだぁ!」
「先輩?どんな先輩だった?」
「とっても優しい先輩だったぁ!あっ!あと布陣状況を忘れてたみたいだから教えてあげただぁ!」
ニーナは嬉しそうに先輩の事を言うがアンナは何故か不安になった。
そんな優しい先輩なんて居たっけ?
少なくともアンナには思いつかない。
「アリーナはその先輩は見た?」
「見たけど後姿だけだぁ」
「ニーナどんな姿をしてた」
「どんな姿で言っでも
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