第八話 プラウダ戦を見ます! その3
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の知り合いで、ひとつ年上で、高校生になってからの趣味は格言を言ったり、紅茶を飲むことなどまるでイギリス人のようなことをしている聖グロリアーナ女学院の戦車道を率いている人物で、偶然見かけたので挨拶しに向かっていた。
それだけなのに……
「何で付いてくるんだよ……」
溜め息をつく多代だった。
「まほちゃんはカレーが好きなんだ!私もカレー好きだよ!よく子供たちに作ってあげてるんだ!」
「そうですか」
まほは千秋と会話をしているがほぼ一方的に話しかけられているだけなので、返事を返すだけで会話が終わってしまうが千秋は全く気にする素振りを見せていない。
「まほちゃんは私への質問とか無いの?」
「質問ですか……?」
まほは顎に手を当て考えた。
気になっていることは出会った時からあったが、それを聞いても良いのかを考えていた。大変失礼なことだったら気分を悪くされては困るし、母であるしほが一切触れていないことから、聞いてはいけないことなのかもしれない………
みたいなことをまほは考えていたが聞くかどうか決まった。
「……一つ、気になる事が……」
「えっ?なに?何が気になるの?」
千秋の笑顔とは対照的に少し緊張した表情で、まほは重い口を開いた。
「なぜ、右目に眼帯をしているのですか?」
その瞬間、まほは後悔した。
すぐに聞かなければよかったと思った。
千秋は笑っていた。すごく目を輝かせながら笑っていた。
「ずっと待ってんだよ!いつ右目について聞いてくるのを!」
待ってましたとばかりにテンションを上げた千秋を見て、顔には出さないがまほは後悔した。
助けを求める様にしほを見たが、しほはまた顔色が悪くなっている。
「千秋さん……まだまほには早いと思いますが……」
少し震えた声でしほは千秋に言った。しほが止めるということは、あまりよくないことだろう。
「えぇ〜……なんでしほちゃんが止めるの?しほちゃんは見たくないとしても、まほちゃんが見たいんだよ。それに……」
「それに……?」
「私が見せたい!」
そう聞いた瞬間にしほは激しい頭痛に襲われた。
「なんで見せたがるんですか!?」
「えっ?だってカッコいいし……私にとってはとても大切な『傷』だからね!しほちゃんは嫌な思い出だろうけど、しほちゃんの子供であるまほちゃんには是非見てほしい!」
そんな事を言いながらも千秋は、笑顔を崩さなかったがしほは苦々しい顔となっていた。
「……確かに私にとっては、その傷は思い出したくないとても嫌な思い出です。しかしその傷は人様に見せるようなものではありません!というか見せないでください
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