第五十一話 神戸に戻ってその十五
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「正面から堂々と戦いましょう」
「そしてお互い悔いのない勝負しましょうね」
「気持ちよくね」
「それで雄雌を決しましょう」
「絶対にね。あともう少ししたら」
優花はここで携帯で時間を見てそしてお菓子やオードブル、酒を見た。ジュースもそうだがもうかなりなくなっていた。
「十二時ね」
「今日は泊まりでしょ」
パーティーを開いている家の娘が言ってきた。
「そのつもりでしょ」
「ええ、そうだったわね」
「だからね」
「もうとことんまでよね」
「飲みましょう、卒業パーティーだから」
だからこそというのだ。
「皆潰れるまでね」
「飲んで食べるのね」
「そうしましょう」
「それじゃあ」
「最後の最後までね」
「明日の朝は皆二日酔いかしら」
優花は笑ってこう言った、だが他の娘達は二日酔いと言った彼女に尋ねた。その言葉を受けてだ。
「二日酔いってどんなの?」
「よく凄く辛いっていうけれど」
「身体がだるくて頭が痛くなるって」
「本当にそうなの?」
「ええ、お酒の残り具合にもよるけれど」
優花は彼女達の質問に答えた。
「実際に辛いわよ」
「ううん、そうなのね」
「そんなに辛いのね」
「そうなのね」
「だから私あまり二日酔いが辛いとね」
その時どうするかをだ、優花は話した。
「お風呂に入るから」
「お風呂?」
「朝にお風呂に入るの」
「そう、お風呂に入ったらすっきりするから」
そうなるからだというのだ。
「そうしてるの」
「あっ、それじゃあね」
家の娘がまた言ってきた、優花の話を受けて。
「どうせ皆このまま二時位まで飲むでしょ」
「ええ、多分ね」
「まだまだ飲んで食べられる感じだし」
「少なくともあと一時間は飲んでるわ」
「それ位はね」
「だったら。十時位に起きて」
そしてというのだ。
「お家の近所のスーパー銭湯に行きましょう」
「あっ、スーパー銭湯でなのね」
「お風呂入って」
「それで二日酔い解消ね」
「そうするのね」
「それいいわね」
優花もその提案を受けて言った。
「サウナと水風呂が一番効くから」
「スーパー銭湯にはどちらも絶対にあるでしょ」
「そうよね」
「じゃあサウナと水風呂を行き来したら」
「二日酔いは一気に収まるわ」
「それじゃあね」
「明日はね」
起きればだ、十時位に。
「皆で行きましょう」
「スーパー銭湯に」
「そちらに」
「行くのね」
「そうしましょう、皆でね」
パーティーの後もというのだ、このことも決めてだった。優花達は二時位まで飲んで食べ続けた。そして文字通り酔い潰れて寝た。
第五十一話 完
2016・12・24
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