第四百二十六話
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第四百二十六話 古代日本の乳製品
まずは醍醐、つまりヨーグルトを作っていく。その中でセレニティとアルテミスは自分達の主である亜美を手伝いつつ話をした。
「しかしヨーグルトとは」
「和食に合わない様な」
「バターにしろチーズにしろ」
「全く以て」
このことを言うのだった。
「それがですね」
「昔の日本にはあったのですか」
「そうやで」
その通りだとだ、亜美は自分の使い魔達に答えた。
「平安時代とか食べてたんや」
「平安時代ですか」
「その頃のものですか」
「それで江戸時代まで身分の高い人の間で食べられ続けててん」
亜美はこうも話した。
「将軍様とかな」
「そうした高級料理でしたか」
「そうだったのですか」
「そやで、そもそも牛乳自体がなかったんや」
「当時の日本には」
「そうだったのですね」
「牧場とかなかったしな」
今は普通にあるがだ、日本でも。
「それでや」
「こうしたものはなかった」
「そうなのですね」
「そやで、こんなものはな」
それこそというのだ。
「なかったんや、滅多にな」
「道理で和食に合わない感じですね」
「他の和食の多くと」
「乳製品なんてな」
それこそとだ、亜美は言う。そして。
醍醐を作ってだ、こんなことを言った。
「これでお砂糖とか入れたらな」
「甘いですね」
「そのまま食べても独特の味になりますね」
「美味しいで」
そのままヨーグルトについて語る言葉だった。
「ほな後でフルーツ盛り合わせの上にかけて食べような」
「それはいいですね」
「しかも健康的ですしね」
「そうしよな、ほな次はな」
醍醐を作ったのでというのだ。44
「蘇か酪作ろうか」
「どちらかをですね」
「作るのですね」
「そうしよか」
醍醐、つまりヨーグルトの次はというのだ。
そうした話をしながらだった、亜美は醍醐をタッパの容器に入れた。そのうえで蘇若しくは酪を作りにかかった。
第四百二十六話 完
2017・3・3
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