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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第79話 幻想月読
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んなに言われましても......ぜぇぇったい諦めませんわよ!」
「あっそ」

白ゼツは静かに装置を振り上げた。
攻撃が当たる瞬間に白井の耳にはダイレクトにあの不協和音が鳴り響き、白井は意識を失うと頭から白く光る糸が伸びて白ゼツと繋がる。

『何ヲシテイル?』
黒ゼツからの連絡に白ゼツは倒れた白井の背中をわざと踏み付けるように歩き出した。
「いやー、ちょっとね。やはり幻想月読の効果が無い人も居るみたいだね」
『......グダグタ言ッテナイデサッサト来イ!』
「あはは。丁度良い能力を手に入れたからね」

白ゼツは立ち止まると学園都市全てを感知能力の範囲に指定して座標演算を始めた。

空間移動(テレポート)!!

白ゼツは静かに風景を置き去りにして黒ゼツの元に一瞬で移動して行った。
彼らの術ではなく白井から奪い取った術で......

サソリ......何をしてますの?
またヘマをしたんですの?
わたくし......信じていますから
最後の最後まで
少しだけ休みます......のよ
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