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風魔の小次郎 風魔血風録
52部分:第五話 メッセージその十
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に連れられたのだ」
「そうか、里にか」
「大丈夫なのか」
 皆まずはそれを聞いて安心した。
「俺もこのまま去るつもりだったが。そうはさせてくれんようだな」
「皆下がっていてくれ」
 小龍が一同に対して言うのだった。その手には木刀がある。
「こいつは俺が倒す」
「貴様が相手か」
「俺では不服か?」
「いや」
 白虎はその不敵な笑みで小龍に応える。
「項羽でないのがいささか残念だが貴様も風魔九忍の一人」
 こう言うのだった。
「倒すだけのことはある。貴様を倒しここで」
「できるものならな」
 既に小龍の周りには白い羽根が舞ってきていた。
「兄項羽の白羽陣を破れなかったようだが。それでこの小龍に勝てるつもりか」
「白羽陣か」
 しかし今の白虎はそれを聞いても不敵な笑みを崩しはしない。
「確かに見事だ。だが」
「だが。何だ?」
「この白虎が得意なのは変装に姿を消すだけではない」
 その不敵な笑みは崩れない。
「一度見た技を覚えることができるのだ」
「何だと!?まさか」
「そう、そのまさかだ」 
 小次郎の驚きの声に応える形となった。その時に。
「見よ。白虎白羽陣!」
「むっ!」
 白虎の周りに無数の白羽が姿を現わした。それが何か、今この場にいる誰もがわかった。

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