第十二幕その二
[8]前話 [2]次話
「オムレツも何でもね」
「そうなのか」
「そうよ、実際にね」
「では食べてみたいな」
「若しアレルギーになったら」
審判役のグリンダも言ってきます。
「お薬があるから」
「グリンダさんが持っているのか」
「若しもの時を考えてね」
「持って来たのか」
「そう、だからね」
それでというのです。
「安心してね」
「林檎に効果がなくてもだな」
「ええ、それでもね」
「わかった、ではな」
「備えはしてあるから」
「まずは卵料理を食べよう」
「食べてすぐによ」
それこそというのです。
「林檎を食べるのよ」
「そうすればいいのだな」
「それでアレルギーは無効化出来る筈よ」
「そして無効化出来なかった場合の備えもあるからか」
「安心して食べてね」
今はというのです。
「そうしてね」
「わかった、ではな」
「ただ、お薬だからとても苦くてまずいから」
だからというのです。
「アレルギーに効いてもね」
「今まで我々にも紹介しなかったのか」
「アレルギーが出てから飲むものだし」
「出ては意味がないからな」
「そうでしょ」
「うむ、そうだな」
「やっぱり林檎が効いてくれたらね」
それならというのです。
「それがベストよ」
「全くだな」
「ではね」
「うむ、是非な」
「林檎を食べてね」
「卵料理の後でな」
「それでどんなお料理なの?」
アンとカリフ王の試合を見ているドロシーはアンに尋ねました、得点も一進一退で見事に拮抗しています。
「卵料理は」
「オーソドックスにオムレツよ」
「それなの」
「それがメインで出るから」
「そうあのね」
「ゆで卵の入ったサラダにカルボナーラも出るわ」
このスパゲティもでした。
「卵が入っているわね」
「そういえばそうね」
「あえて卵尽くしにしてね」
「林檎が効くかどうか」
「確かめるのよ」
「喜んで食べよう」
カリフ王は毅然として言いました。
「卵料理も林檎もな」
「味も楽しんでね」
「そうさせてもらおう」
味についてもです、カリフ王はにこりと笑って答えました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ