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風魔の小次郎 風魔血風録
51部分:第五話 メッセージその九
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てやる。行くぞ!」
 身構え。そこから一撃を放った。
「風魔天狼牙!」
 いきなり必殺技を出した。一気に勝負をつけるつもりだった。しかしであった。その動きは鈍かった。
「うっ!?」
「さっきの一撃だな」
 白虎はその鈍い動きを見てほくそ笑んだ。
「肩をやられたか。なら今の貴様は俺の敵ではない。死ねっ!」
 また木刀を一閃させた。今度は胸を袈裟懸けに切った。林彪はそれを受け動きを止め。ゆっくりと背中から倒れるのだった。
「くっ、ぬかった・・・・・・」
「だが。背中から倒れるとはな」
 倒れていく林彪を見て言う。
「流石は風魔というべきか・・・・・・むっ!?」
 その時だった。風魔の者達の気配を感じたのだ。
「いかんな。一旦隠れるか」
「林彪!」
「どうした!」
 風魔の者達は屋敷から戻るとすぐに倒れている林彪に駆け寄った。慌てて彼を助け起こし様子を見る。
「かなり傷は深い」
「意識もないぞ」
 劉鵬と兜丸がそれぞれ言う。
「それで大丈夫なのかよ」
「そうだな。傷は深いが何とか助かりそうだ」
 竜魔が林彪の頭のところに立っている小次郎に告げる。竜魔と小龍も林彪の側に屈み彼を観ている。

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