第二話 シャドウ?いいえあれは深海棲艦
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「ウワァ〜!」
「キャア〜!」
ザッパーン!
「ゲホッ!ゲホッ!いたたた…ここは…海か?」
悠は周りを見渡す。一面青い海が広がるここは、悠の知っているテレビの中の世界とはまるで違うところのようだ。
「イッターい!何これ?どこ?ねぇ!悠!」
「とりあえず状況確認だな。」
悠はまず、自分の体になにか異常が無いか確認した。
(…ずぶ濡れだが怪我は無さそうだな。足についているこの機械は何だ?見た所これのお陰で海の上に立てているようだな。あと何故八十神高校の制服になっているんだ?)
「ねぇ?悠?聞いてる?無視はヒドイんじゃないかな?」
(所持品は…一緒に落ちた十握剣とポケットに入っていたメガネか…武器があるだけましだな。)
「ちょっと!聞いてる?私の声聞こえてるよね?もしかして私だけ死んで幽霊になっちゃってるとかじゃないよね?」
(ペルソナは…出せそうだな。とりあえずイザナギに…「テェーイ!」ビシッ!
「あ痛っ!」
先程から隣にいた謎の美少女にチョップされた。
「無視しないでよ!2人しかいないんだから助け合っていこうよ!」
「あぁ…えっと、すまん…」
「もーう、しっかりしてよね。…ていうか、さっきから私のこと見ようともしないよね?なんで?」
悠が直視できないのも無理は無い。その少女の服装はヘソ出しで明らかに寸足らずのセーラー服。それだけならまだいい。極め付けは間違いなく下着が見えている超ミニスカートに、そのチラチラ見えている下着がなんとも名状しがたいYの字なのだ。
(そっとしておきたいが…覚悟を決めるか…顔も見ずに話すのはやはり失礼だからな。)
「いや、考え事をしててな。とりあえず自己紹介からだな。君は何故か俺の事を知っているみたいだが、俺の名前は…」
「知ってるよ!鳴上悠でしょ?てかさ、もしかして私の事誰だかわかってない?ヒドイよ!島風の事忘れちゃったの?」
(中々せっかちな子のようだ。それより…)
「今、島風といったが、もしかして…」
「そうだよ!鳴上島か…ぜ…」
突然、喋り続けていた島風が喋るのをやめ、「あわわわ…」と言いながら悠の後ろを指差す。
「どうした?突然黙って。ん?後ろがどうし…」
ザブーン!
島風が指差す方を見ると巨大な魚のバケモノが4体、こちらに向かってかなりのスピードで進んできており、更にそのすぐ後ろに人型の何かが海面を滑るようにして後に続いており、その腕には砲身だろうか?武器のようなものを装備している。
(何だあれは??シャドウ?いや、違う。仮面が無い。だが、味方では無いようだな…)
カチャッ
「まずいっ!島風!よけ…」
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