第二話 シャドウ?いいえあれは深海棲艦
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ドゴーン!
「ぐあぁっ!」
「キャア〜!」
突如、なんの警告も無しに人型の何かがエネルギー弾を撃ってきた。
直撃こそしなかったものの、爆発の余波で2人とも吹き飛ばされ距離を離されてしまった。
「くっ、しまった!これが狙いか!」
吹き飛ばされた島風を魚のバケモノが取り囲み、悠の前には人型の何かが立ちはだかる。どうやら各個撃破するつもりらしい。
「やるしかないようだな!」
悠はポケットからメガネを取り出しかける。そして…
「ぺ・ル・ソ・ナ!」
お決まりのセリフと共にイザナギが召喚される。
「さあ、始めようか!」
悠は水面を駆ける。駆けるというより滑るなのだが、流石は我らが番長。いつの間にか足に付いていた謎技術の海面スケートシューズも瞬時に使いこなす。
(意外と安定しているな。これならっ!)
悠は一気に加速し敵の正面に躍り出る。これに敵の表情が一瞬驚いたように見えたがすぐに元の無表情に戻る。
「ハッ!」
カキンッ!
一気に接近し一撃をお見舞いしようとするがさすがに防御され、鍔迫り合いの様相をとる。だが、これでいい。
(今だ!)
「イザナギ!ジオ!」バチィンッ!
敵の注意を自分に逸らし、本命のジオを死角となっている真上から撃ち込む。
アァァッ!
敵の苦しむ声が聞こえる。しっかり効いているようだ。
バシュー!
敵は接近戦は不利と理解したようですぐさま距離を離し再び砲撃を行う。それも先程のように単発ではなく連続して撃ち込んでくる。
ドゴンッ!ドゴンッ!ドゴンッ!
悠は砲撃を躱すが、躱す度に島風との距離が離される。
(まずいな。先の事を考えるとSPは節約しときたいんだが…ん??あの光は!)
『ペルソナ〜!』
(何っ??何故島風がペルソナを?くっ、とにかくこいつを倒さないとどうにもならないな。)
向こうでは何故か島風がペルソナを召喚していた。自らの影と対峙することなく発現したそれは魚のバケモノと戦っており、制御にも問題は無さそうである。
(仕方ない。短期決戦だ!一気に決める!)
「チェンジ!ミカエル!」
悠はペルソナをイザナギからミカエルへと変える。
(ミカエルなら物理耐性に火炎無効。無傷とはいかないがこいつ一体の弾幕なら十分突破出来る!)
「いくぞ!正面突破だ!」
悠は敵の砲撃に真正面から突っ込み、ギリギリで回避し、最短距離を駆け抜ける。無論全てを躱しきれる筈もなく、何発かもらってしまうもミカエルの耐性のお陰でかすり傷程度で済んでいる。
「そこだ!」
ザシュッ!ザンッ!
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