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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
02.槍剣士とビーター
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に一瞬のうちにだ。
これが意味するのは、現実の死……人の死がこの世界では一瞬の出来事なのだ。何も残らず消えていく。
ディアベルは必死で皆のために戦い抜こうとした。自分のためではなく全てのプレイヤーをこの世界から解放するために戦った。
そんな彼は何の形も残すことなく消えていった。
それでもディアベルが戦った意思だけは無駄にしてはいけない。
「……行くぞ、キリト」
指揮官
(
リーダー
)
を失ったレイドはもはや壊滅状態だった。ほかの死者がいつ出てもおかしくないほどの状態だった。
システムに従い動き続ける《イルファング・ザ・コボルドロード》がこちらに手を抜くわけもない。扉が閉ざされた迷宮区に再び戻ることさえもできない。
ならば答えはひとつだった。
キリトは無言で立ち上がり、シュウの横へと立ち片手剣を強く握りしめた。
「私も行く。パーティーだから」
アスナはシュウとキリトの横へと立った。
「頼む」
三人は同時に床を蹴り、広間の奥へと向けて走り出す。行く手では怒号と絶叫で満ちていた。
「手順はセンチネルと同じだ!」
キリトが並走しながらアスナへと指示を飛ばした。
「解った!」
その光景にシュウは何かが見えた気がした。
こんな状況で何を思っているのか自分でもわからない。だが、この二人なら……
「俺は、お前たちの援護にまわる。───行けッ!」
シュウは並走からわずかに後退する。キリトとアスナがボスへと向かう前にパニックしているプレイヤーたちを鎮めねばならない。だが、ディアベルのようにシュウには指揮を高めるような言葉などなかった。
その時。彼の言葉が脳裏に蘇った。
『頼む……ボスを倒してくれ……みんなの……ために』
シュウはありったけの空気を
仮想体
(
アバター
)
の肺の中へと送り込み、喉が張り裂けんばかりに叫んだ。
「ディアベルからの最後の指示を聞け──ッ!!」
ディアベルという言葉に怒号に絶叫していたプレイヤーたちが言葉を奪われたように静まり返る。
「全員生きてボスを倒せッ!! これ以上の死は許さないッ!! だから全員死んでも生き残れ───ッ!」
肺から全ての息が放出され、息苦しい。再び大量の息を吸い込んで地を蹴り上げてキリトとアスナの元へと駆けた。
コボルドロードが野太刀が輝きをまとい視認不可能な速度で斬り払われる。
───カタナ直線遠距離技、《辻風》
キリトは片手剣を担ぎ上げ、スキルモーションに入り込む。
コボルドロードから放たれたソードスキルを片手剣基本突進技、《レイジスパイク》とぶつかり合い相殺される。
そこにセンチネルの時のようにアスナが強烈な一撃を叩き込まれる。
だが、コボルドロードが予想外
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