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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
02.槍剣士とビーター
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の大きなマントで身を包んで顔が見えないプレイヤー。黒髪の少年が赤色のマントのプレイヤーに近づくのを見て、接近する。
近づいて見てようやく気がついたが黒髪の少年はキリトだった。
「あんたもあぶれたのか?」
赤いマントで顔まで隠したプレイヤーは、小さく口を動かす。
「あぶれてない。周りがみんなお仲間同士みたいだから遠慮しただけ」
「ソロプレイヤーか。なら俺と組まないか。ボスは一人じゃ攻略出来ないって言ってただろ。今回だけの暫定だ」
こくりと頷く。
「あんたも組んでくれ。数は多い方がいいからな」
キリトは目で合図を送る。マントのプレイヤーのことを考えてキリトと他人同士ということにするようだ。その方がマントのプレイヤーとしても気まずくなくていいだろう。
パーティー申請の表示が出現し、YESのボタンを押す。
左上HPバーが自分のもの以外に”Kirito”と”Asuna”という名前とHPバーが出現する。
「よーし、そろそろ組み終わったかな? じゃあ……」
「ちょっと待ってや!」
ディアベルの言葉を遮って関西弁の男の声が響いた。
石段の最上段から舞台めがけて飛び降りる。サボテン頭の剣を背負った男が舞台に着地する。
「わいは、キバオウってもんや! ボスと戦う前に言わせてもらいたいことがある。こんなかに今まで死んでいった二千人に詫びいれなあかんやつがおるはずや!!」
キバオウと名乗った男は石段に座るプレイヤーを探すようの指差す。
「キバオウさん、君のいう奴らとはつまり……元βテスター人たちのことかな」
やはりそうなるのか。
内心わかっていたことだ。
だが、直接的に言葉にされるときついものだ。
「決まってるやないか! β上がりどもはこんクソゲームが始まったその日にビギナーを見捨てて消えおった。奴らはうまい狩場やらボロいクエストを独り占めして自分らだけポンポン強なってその後もずーっと知らんぷりや」
確かにシュウもはじまりの街から出る際にキリトと会って、その後キリトと共に二つ目の街に行った。そしてクエストを網羅し、シュウやキリトにレベルは他のプレイヤーたちと比べると頭は一つ以上出ている。
「こんなかにもおるはずやで!! β上がりの奴らがっ!! そいつらに土下座さして、溜め込んだ金やアイテムを吐き出してもらって、パーティーメンバーとして命は預けられんし、預かれん」
βテスターというだけでここまでの仕打ちを受けなければいけないのか。
横にいるキリトを見るとわずかにだが、震えている。その姿はシュウが知っているキリトではなかった。
その空気に耐えきれずに立ち上がろうとしたそのとき、
「発言いいか?」
低い男の声が響いた
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