ガンダムW
1673話
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かったとしても、好意を抱いているのは間違いない相手の力になりたいと、そう思うのは当然だろう。
あるいは、シャドウミラーがもっと大きな組織で手が足りないような事はなかったりすれば、話は別だった筈だ。
だが、シャドウミラーは精鋭であっても人数は少ない。
圧倒的に手が足りないのだ。
であれば、ヒルデがデュオの……そしてシャドウミラーの力になりたいと思って、MSの操縦訓練をするのは、寧ろ当然の事だろう。
「そうだな。なら、ヒルデがMSのパイロットをやってもいいと言ったら、予備のパイロットになって貰おう。それで問題はないな?」
「ああ。ヒルデがいいなら、構わねーよ」
この辺も原作とは大きく違うよな。
原作だとデュオはヒルデがMSに乗るのは絶対に許容出来なかった筈なんだが。
でも、原作だとヒルデは最初OZに入っていたんだし、その辺の違いか?
「よし、なら聞いてみるか。……デュオの見ていない場所でヒルデにMSを使うかどうか聞けば、色々と勘ぐるだろうから、この場で聞いてみようと思うけど、構わないか?」
「そうしてくれると、こっちとしても助かるな」
デュオが俺の言葉に頷く。
……まぁ、わざわざこっちが妙な行動をとって、デュオに怪しまれたりする必要はないよな。
そんなデュオの様子を見てから、立ち上がる。
「じゃあ、行くか」
その言葉にデュオも立ち上がる。
この時間にヒルデがどこで何をしているのかというのは、前もって凛から予定を聞いてある。
その予定によれば、現在のヒルデは事務処理をしている筈だ。
凛の方はちょっと連合軍との交渉で出てるし、幸いにも現在はヒルデだけ。
なら、この件について聞くには丁度いい。
俺とデュオは、ヒルデが仕事をしている場所に向かい、歩き始めるのだった。
「ヒルデ、いるか?」
「はい? あれ? アクセル代表、どうしたんですか? デュオも」
丁度書類を書き終えたところだったのか、ヒルデがこっちを見て驚く。
……俺よりもデュオを見て驚きを露わにしているというのは、やっぱりそういう事なんだろう。
「ちょっと用事があったんだが、仕事の邪魔をしてしまったか?」
「いえ、ちょうど書類の方も一段落したので、問題ないですよ。……見て下さいよ、これ。技術班の人達ったら書類の形式を無視して書き込むんですよ? おかげでこっちで手直しする必要があって……アクセル代表の方からきちんと言って下さいよ」
「あー……まぁ、その辺はな」
そもそも技術班という区別は例に寄って例の如く、俺がつけたものだ。
当然それはホワイトスターの方のシャドウミラーから持ってきた名前であり、俺がその名前に馴染み深いからというのが最大の理由だったりする。
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