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提督はBarにいる。
違いが判る女に
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ラテの違いの説明にはなってませんよ?提督」

 うるせぇ大淀、言われなくても解ってんだよ、んな事ぁ。

「カフェオレとカフェラテの最大の違いは……コーヒーと牛乳の比率だ」

 必ずしも比率が決まってる訳じゃないし、そこは個人の好みに合わせていいんだが……そうだな、焼酎のお湯割りみたいなモンさ。焼酎が多い方がいい奴もいるし、お湯が多い方がいい奴もいる。そんな具合で捉えて欲しいんだが。

 カフェオレは大体、コーヒーと牛乳の割合が半々の場合が多い。あんまり牛乳が多いと、それこそコーヒー牛乳になっちまうからな。

 カフェラテはコーヒーを2とすると、牛乳が8位の割合が一般的だな。濃い目で苦味の強いエスプレッソに牛乳を加えて飲みやすくしたのがカフェラテと思ってもらえば間違いない。だからカフェオレはマイルドで飲みやすく、カフェラテは苦味も強めに感じるが仄かに甘味もあるのだ。それと豆知識だが、カフェラテのミルクは泡立たないように温めたミルク(スチームミルク)を使う。カフェラテに浮いてるあの泡はコーヒーのクレマなんだよな、これが。

「え?だってカプチーノにも浮いてますよ?泡」

 だぁから、カフェラテの泡とカプチーノの泡は別物なんだっつの!そっちも説明してやるから、ちょっと待っとけ!




《カプチーノとカフェラテの違い》

 カプチーノも使うコーヒーはエスプレッソなんだが、使うミルクに一工夫加えられるんだ。

 カフェラテはエスプレッソが2にミルクが8、使うミルクはスチームミルク(泡立たないように温めたミルク)。

 カプチーノはエスプレッソが3にスチームミルクが3、そこにフォームミルクという蒸気の力で泡立てたミルクが4入るのだ。※店によっては3等分という店も

 つまりはコーヒー(エスプレッソ)が泡立っているのがカフェラテ、ミルクが泡立っているのがカプチーノだ。カプチーノの泡の方がモコモコしてて、消えにくいのは牛乳を泡立ててるからなのさ。

「へぇ〜……流石提督、お詳しいんですね」

「まぁな、昔取った杵柄って奴さ」

「え、だって司令官は昔柔道の選手だったんじゃ」

「社会人では、な。学生の頃は部活動やりつつ、貧乏学生だったからバイト生活よ」

 新聞配達に始まり、喫茶店、中華料理屋、洋食屋にイタリアンレストランetc……色々やったぜ。

「ほとんど料理が関わってるお店なんだな……」

「まぁ、料理が好きってのもあったが。何より賄いが出るってのがデカかった……さて、休憩は終わりだ。残りの時間もキリキリ働くぞ〜」

 よっこらしょ、と重い腰を上げてソファから立ち上がる。ちょっとばかし昔が懐かしくなったな……こんな午後も、たまには悪くない。



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