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風魔の小次郎 風魔血風録
48部分:第五話 メッセージその六
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。一人になり呻くようにして呟くのだった。
「そうだった。項羽と小龍は双子だった」
 そのことは知ってはいたのだ。
「そしてこの戦いにも参加していることを。忘れていた」
 自分の迂闊さを呪う。より慎重に行かねばならないと心に刻む。しかし次の日の朝。白虎はまた迂闊なミスをしてしまうのだった。
「それでよ、兜丸」
「何だ?」
「最近俺と御前は里での居残りが多かったよな」
「そういえばそうだな」
 劉鵬の言葉に頷いている。
「出陣は久し振りだ」
「白凰学園にも行っていないな」
「ああ、それもな」
「それでだ。今日のコンクールな」
 兜丸に対して言う。
「行くか」
「学校にか」
「どうせ競技の助っ人に行くことになる。事前にな」
「行って戦場を事前に見ておくか」
「そういうことだ、それでいいな竜魔」
「ああ」
 竜魔もそれに頷く。
「是非行ってくれ」
「じゃあ俺が留守番をしておこう」
 林彪が名乗り出て来た。
「それでいいな」
「うむ、頼む」
 ここで白虎が来た。朝のせいか憮然とした顔だ。

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