第六話 プラウダ戦を見ます! その1
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
みたいだね」
巨大な観戦用のスクリーンには、プラウダ高校、大洗女子学園の車輌が開始地点についていた。
「いよいよ……だね」
「そうね……」
小百合たちもさっきまで騒いでいたのが嘘かのように静まり返っていた。ただ試合の開始を待っているだけだというのに奇妙な緊張感が漂っていた。
プラウダ高校の試合開始地点にて
一両のT‐34‐85の車内にて
「………」
「アーニャ、そんな怖い顔しない。せっかくの可愛い顔が台無しだよ?」
操縦席に座っている頭に白いバンダナを巻いた少女がアンナに顔だけ向けながら言った。
「してないし、可愛いくない。カチューシャ隊長の方が可愛い」
「じゃあ綺麗な顔」
「ノンナ副隊長の方が綺麗だし!」
「なぜそんなに怒るし……アーニャは充分綺麗で可愛いよ」
「ノンナ姉の方が綺麗で可愛いし!!レーナだって知ってるでしょ!?」
「どうどう…落ち着いて」
レーナと呼ばれた少女は苦笑いになりながらもアンナに落ち着くように言った。
「何やってるんだか……」
「それでもノンナ様は美しくカチューシャ様は可愛らしいのは変わりないのですから、良いではないでしょうか?」
「………」
そんな車長兼砲手と操縦手のやり取りを見ていた、通信手は呆れた表情となり、砲手はアンナを落ち着かせるようなことを言い、装填手は我関せずという態度を取っていた。
「あ〜……何かイライラしてきたぁぁあ!…………よし、西住みほぶっ壊す!バラバラにしてやる!!」
「お〜いいぞ〜〜アーニャその意気だよ」
「バラバラって……警察沙汰になるだろ……」
「それよりどうやってバラバラにするのでしょうか?」
砲手の疑問に、ショートヘアで背の低い装填手の少女が小さい声だが全員に聞こえるように言った。
「………榴弾でバラバラ」
「よし!ターニャの案で行こう!W号を発見し、西住みほに直接榴弾ぶち込んでやる!その時は席変わってねミーシャ」
「分かりました。その時はお任せしますね」
ミーシャと呼ばれた茶色の長い髪を持つ砲手の少女は、笑顔になりながら答えた。
「任せるなよ。戦車道で殺人事件起こすなよ」
「リリア、事故に見せかければいいんだよ!」
メガネを掛け、髪を三つ編みにしているリリアと呼ばれた通信手がツッコミを入れるが、そんなことは関係ないとばかりにドヤ顔で反論するアンナであった。
その時、隊長車……カチューシャが乗るT‐34‐85から全車両へ通信が入った。
『いい!相手は聞いたことも無い弱小校、カチューシャたちが負けるはずないわ!あんな連中さっさと倒してプラウダに帰るわよ!』
カチューシャが言い終えた瞬間に花火が上がり
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ