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風魔の小次郎 風魔血風録
46部分:第五話 メッセージその四
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「だから調子に乗るな」 
 姫子はくすりと笑うが蘭子は小次郎の頭をはたいた。背が高いだけに威力もかなりのものだった。
「いってえなあ、ったくよお」
「少しは頭をよくしろ」
 その頭を押さえる小次郎に対してまた言う。
「全く。何度同じことを繰り返すつもりだ」
 そんなやり取りをしていううちに時間が過ぎていく。学園は平和であったが蘭子の屋敷には。今項羽に変装した白虎が来ていた。
 見れば学ランも風魔の長ランにしている。既に外見は完全に項羽になっていた。その姿で屋敷に近付きまずは携帯を取り出す。だがすぐに顔を顰めさせることになった。
「くっ、妨害電波か」
 携帯が通じなかった。忌々しげに携帯をしまう。次に門のところにある監視カメラに気付いた。その前では何気なく髪型をなおしてみせてから中に入った。庭の赤外線も何なく潜り抜けドーベルマン達にも項羽であると信じ込ませていた。白虎はここまで完璧に通り抜けていた。

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