ガンダムW
1672話
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い能力の持ち主だ。
MSの適性という以外では、凛に勝てる要素は何もないだろう。
それに、ヒルデには俺がウイングゼロに乗り、綾子がトールギスに乗った後でピースミリオンの護衛機という扱いになるトーラスに乗って貰う必要がある。
その点も、ヒルデに艦長を任せられないところだろう。
他には……原作のようにハワードに艦長を任せるか? だが、今のハワードはあくまでも俺達の協力者であって、本人が積極的に動いている訳ではない。
プロフェッサーG達? こちらは色々な意味で問題外だろう。
原作でリーブラの主砲に意図的な設定ミスを組み込んだ事は、忘れようがない。
いや、そのおかげで原作は最終的にハッピーエンドになったのは事実だが、それでも技術者として完全に安心出来る訳ではない。
……それでもウイングゼロを頼んでいるのは……うん、まぁ、他に技術者がいないからなんだが。
それにピースミリオンに何かあれば凛を含めてシャドウミラーのメンバーが死ぬ可能性があるのだが、ウイングゼロの場合は最悪俺が乗ってる時に機体が爆破される程度で済む。
機体の爆破をその程度とする辺り、自分でも色々と思うところがないでもないが。
「指揮に関しては……そうだな、サリィ辺りに習ってみたらどうだ? そもそも、ピースミリオンは基本的に俺達の家、母艦として使う予定だから、前線に出てくる事は殆どないんだし」
そう告げると、凛は少しだけ安堵した様子を見せる。
元々戦闘という意味ではこのW世界でも屈指の慣れを持つ凛だが、やはり魔術とかではなくMS戦となれば話が違うんだろう。
「本当?」
「ああ。そもそもの話、ピースミリオンは前線に出るには向いてない艦だし」
武器は前面にビーム砲が無数に設置されているが、結局のところはそれだけだ。
バルジ砲やリーブラの主砲のように、一撃でコロニーを破壊出来る……といったような威力がある訳でもない。
勿論リーオーのビームライフルと同等か、それ以上の威力は持つんだろうが……結局のところ、それだけだ。
また、生活空間を重視したせいか横幅の広い設計の為に敵に狙われ易いという能力を持つ。
その上、更に鈍足という言葉もついてしまうのだからどうしようもないだろう。
一応ステルス機能があるが、それだってどこかにいると分かれば広範囲に攻撃して位置を特定するのは容易い。
そして位置を特定されてしまえば、ピースミリオンの鈍足ではどうしようもなくなってしまう。
あらゆる面から、ピースミリオンは前線向きではないのだ。
……まぁ、原作でリーブラにぶつけたように、特攻兵器として考えれば優秀かもしれないが。
「それなら何とかなる……かしら。正直、アクセルの説明を聞いてる限りだと、逆に怖いような気がしないでもないけど」
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