ガンダムW
1672話
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それも確実ではない。
何だかんだと、OZの中には独自に行動する奴もいる。
いや、組織である以上、全てを思い通りに操れる訳ではないのだろうが。
ともあれ、独自行動を取るような奴がいた場合、こちらとしても完全に把握は出来ない。
それでも唯一の救いは、そのような奴が相手の場合戦力は決して大きくないってことか。
連合軍でもMDの生産は進んでいる以上、OZの兵士が何か行動を起こしてもすぐに反応出来る可能性は十分にある。
「それより、俺がいない間に何かあったか?」
ソファに座りながら尋ねると、凛と綾子は2人揃って首を横に振る。
「特に何かというのはなかったわね。ああ、でも何人かアクセルに会いたいって連絡してきた人がいたわよ? モテるわね?」
「……それが俺を好きでというのならともかく、そいつらが好きなのはピースミリオンとかガンダムの技術者達だろ?」
連合軍にとっても、今のシャドウミラーは色々な意味で特別な存在だ。
ただの傭兵団と馬鹿に出来なくなっている。
そんなシャドウミラーがピースミリオンを手に入れたのだから、色々と行動に出す者も増えてきたのだろう。
俺の場合、凛と綾子という恋人が2人いるのを考えれば、女に弱いという認識をされてもおかしくはない。
何だかんだで、サリィやシルビアもシャドウミラーに協力しているのを考えると、更に女に弱いと判断されるのは当然だろう。
……まぁ、実際にはサリィもシルビアも俺とはそういう関係でもないし、ヒルデはデュオとくっついている。
だからこそ、こっちにとっては色仕掛けはあまり面白い話ではない。
聞いたところによると、どこぞの組織では色仕掛け……いや、ハニートラップを仕掛けられていると上司に報告すれば、敢えてハニートラップに引っ掛かるように指示する場所もあるとか。
本人は当然向こうが欲する情報には接しないようにして、ハニートラップを楽しむといった行為を出来るらしい。
ハニートラップを仕掛ける以上、当然その対象は美人だったり美男だったりするのは確実な訳で、ハニートラップを仕掛けられた方も存分に楽しむ事が出来るとかなんとか。
もっとも、ハニートラップだと知ってても向こう側に協力する奴とかもいそうだが。
結局ハニートラップの要なのは、どこまで相手の好みに合う女や男を用意出来るのかって事なんだろうな。
「ああ、そうそう。ピースミリオンについてだけど、ハワードが誰を艦長にするのかって言ってたわよ? どうするの?」
そう尋ねる凛に、俺はじっと視線を向ける。
そのまま沈黙の時間が数十秒経過し……やがて凛は何故俺が自分をじっと見ているのか理解したのだろう。
ギョッとした表情を浮かべてこっちに向け、叫ぶ。
「ちょっと、もしかして私に艦長をや
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