なにも、いらない。
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ってよぉ、思い付かね…あ、あったあった、コンドームとローションそろそろなくなりそうだから欲しいな」
「貴様の頭はそれしかないのか馬鹿」
「あ、後試してみてえから
バイb「死ね変態」
一応真面目に質問したつもりが、出てくるのは真面目から程遠い返答ばかりで拍子抜けしてしまう。
「あのな、そういう事を聞いてるんじゃない」
「?どう違うんだよ、欲しい物だろ?」
「必要な物を聞いてない、欲しい物を聞いてるんだ」
「だからコンドーm「いい加減そこから離れろ馬鹿黒崎!!」だったら何なんだよ!質問の意図がわかんねえよ!!」
「だからだ、一番欲しい物を聞いてるんだよ!今必要な物じゃなくて一番欲しい物、だ!」
「お前何ムキになってんだよ!必要な物も欲しい物も一緒だろうが!」
「一緒じゃないよ!そうじゃなくて…あぁもう何で理解出来ないかなぁ!」
「何でキレてんだ意味わかんねぇっ!!」
「…だから、一番欲しい物、だよ。お金で買えない様な、願っても手に入れられない様な、そういう欲求の話をしてるんだ僕は」
黒崎の理解力の乏しさを再確認しつつ肩を落としつつ、もう一度冷静に質問をし直した。
すると、キョトンとした顔をした後眉間に皺を寄せて唸り出す黒崎。
これは考えているのか、はたまたまだ意味を理解出来ていないのか。
「…金じゃ買えない、願っても手に入れられない一番欲しい物ぉ…?」
どうやら意味はわかってもらえた様だ。
うーん、と唸る様な声を出して考えている様だ。
…僕も、何をムキになってこんな事を答えさせ様としてるんだか。
「…あ、…いや〜…でもなぁ…」
こんな事聞いたって、何も…。
「…あー、あった」
「…何?」
真剣な表情の黒崎に、固唾を飲んで返答を待つ。
「お前の、」
「…僕、の…?」
「お前の…」
返答に、一気に胸が高鳴っていく。
「お前の、セーラー服姿」
……あぁ、そうだよその通りだよ。
セーラー服なんか着てたまるか。
「それだけはなぁ〜、お前絶対着てくんねえしさぁ〜…願っても手に入れられないものっつったらそれしか思い付かねえな」
あぁそうだよすまなかった!
聞いた僕が馬鹿だったよっっ!!
「…変態」
「変態上等だボケ」
「もういいよ、聞いた僕が馬鹿だった」
「ていうか何で肩落としてんだよ意味わかんねぇ」
「…煩いな、僕はもう寝るよおやすみ」
「おいおい何だよ!お前が質問したから答えただけだろうが!!何だよそ
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