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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
ネザーVSユージーン
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させて操るのか難しいのだ。

現実世界の剣道の試合でも、大学以上でも二刀の選手はごく少ない。それは、二本の剣を使いこなし、有効と認められるだけの打突を与えることの困難さ故だ。まったく同じことが仮想世界での二刀流にも言える。

ネザーの二刀装備を苦し紛れと見たか、ユージーンの頬に不敵な笑みが浮かんだ。

だが、キリトもリーファも両眼を見開いたまま、ただ一心に信じた。

サラマンダーの魔剣が、重々しい唸りを上げて振り抜かれる。交差する軌道で、スプリガンが左手の白刃(はくじん)を斬り降ろす。

ブン、と赤黒い剣が振動した。《エセリアルシフト》によって透過した刃が、吸い込まれるようにネザーの首筋へ__。

ギャイン!と鋭い金属音と共に、その切っ先が大きく弾かれた。受け止めたのは、ネザーがわずかな時間差で斬り上げた右手の片手剣だった。針の穴を通すような、完璧なタイミング。

驚愕の気配を漏らすユージーンに向けて、ネザーが雷鳴のような雄叫びを放った。

「お……おおおおああああ____!!」

直後、両手の剣が、霞むほどの速度で次々に打ち出された。

左の長刀で滑らかに斬り払う。そのモーションと完全に連動して右の大剣が突き出される。

それを引き出しつつ、再び長刀が左下から飛ぶ。同じ軌道を戻る刃に引かれるように、大剣の重攻撃が叩き込まれる。

銀と黒の剣光が溶け合い、その連続攻撃はまるで夜空にいくつもの流星が飛ぶが如くだった。いったい、あのような速度で二刀を操れるようになるまでにはどれほど長期間の訓練が必要なのか、キリトにはなんとなくしか想像できなかった。ユージーンも後退しつつもシフト攻撃を多用して対抗しようとするが、連続での透過はできないらしく、二段構えのパリィに次々と弾き返される。

「ぬ……おおおお!!」

地上に向けてどんどん押し込まれるユージーン将軍が、野太い咆哮を放った。いずれかの防具の特殊効果か、薄い炎の壁が半球状に放射され、わずかにネザーを押し戻した。瞬間、魔剣を小細工抜きの大上段に構え__。

ゴッ!という大音響と共に、真正面から撃ち込んだ。

対するネザーは、臆することなく突進で距離を詰め、左の長刀を雷光の如き速度で振り下ろした。

シャアン!と甲高い金属音が流れた。眩い火花が宙に円弧を描いた。

エセリアルシフトが発動するよりも速く剣の側面を弾かれ、ユージーンの撃ち込みはネザーの左肩を掠めて背後でと流れた。直後__。

「ら……ああぁぁぁ!!」

凄まじい気勢に乗せて、ネザーの右手の片手剣が、まっすぐに突き込まれた。

ドッ!という重い音を立て、クロガネの刃がサラマンダーの体を貫いた。

「ぐあっ!!」

ネザーの神速の突きと、双方の突進のスピードが相乗効果
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