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エターナルユースの妖精王
潜入せよ!!エバルー屋敷!!
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読ませて!!!」
「はあ!!?」

駆け出したルーシィはそれだけ言い残し、部屋の入り口近くで呼び止めたニアの横を走り抜けて部屋を出ていく。残されたナツとニアが、どういう事だと顔を見合わせる。

(ひ…秘密だと!?わ…我輩が読んだ時は気づかなかった。あ…()()()、まさか財宝の地図でも隠したのか!!?こ……こうしてはおれん!!!)

一方で、エバルーは目を輝かせていた。
何が何だか(あのフード男の派手かつ破壊的な登場のせいで)よく解らなくなっていたが、自分の持ち物である本に秘密があるというのなら、その秘密が自分のものであるのが当然である事は解る。言っていた秘密がどんなものなのかは解らないが、財宝の地図であれば今の富を更に増やせるではないか!

「作戦変更じゃ!!!あの娘は我輩が自ら捕まえる!!!バニッシュブラザーズよ!!その小僧共を消しておけ!!!」
「ルーシィあっちだぞ」
「何で年下に小僧呼ばわりされなきゃいけないんだよ…」
「やれやれ、身勝手な依頼主は疲れるな」
「全くだ」

命じ、飛び上がって頭から地面に潜り込む。来た時同様に床に大きな穴を開けて消えていく姿を見送って、バニッシュブラザーズは呆れたように呟いた。

「めんどくせえ事になってきたなあ」
「本当にな」

ただ本を燃やせば終わり、だったはずなのだが。ナツのぼやきに、壁に背中を預けたニアが肩を竦める。
とはいえ、面倒でも何でも仕事の邪魔をするのなら敵だ。右肩をぐるぐる回しながら、後ろに立つハッピーに言う。

「ハッピーはルーシィを追ってくれ」
「相手は“南の狼”二人だよ!!オイラも加勢する!!!」
「いや――――大丈夫だ」

慌てるハッピーにそう返して、振り返る。向こうをこちらを見ていたのだろう、すぐに目が合った。一つ大きな溜め息をついて、壁から離れてこちらに歩いてくる。

「…で?戦力に数えていいのか?」
「部外者は引っ込んでる…と言いたいところだが、向こうはオレの事も敵扱いしてるんだろう。なら止むを得ないさ、オレだってやられっぱなしになる気はない」
「そっか」

問うと、返って来たのはそんな言葉。
そんな二人の後ろ姿を見つめ、ハッピーは考える。相手は傭兵二人、ナツの強さを疑う訳ではないが一人置いて行くのは気が引ける。だからこそ申し出た加勢だったが、どうやらニ対一にはならなさそうだ。ギルドの仕事に口は挟まないといっていたニアの事だから、と思っていたのは杞憂だったらしい。

「ナツ!!ニア!!気を付けてね――――」
「お――――!!!ルーシィ頼むぞ――――っ!!!」

ならばする事はただ一つ。即座に翼を広げ、ルーシィを追うべく飛んでいく。

「パーシヴァル」
《了解、任せとけよアーサー。さっき
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