潜入せよ!!エバルー屋敷!!
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ルにも解っているのか、どうする?と問うようにちらちらとこちらに目を向けてくる。
(……よし)
考える事三秒未満。
「…シロツメに用があるのを思い出して、そういえばお前達の仕事先がシロツメだったなあと思って、そのエバルーとやらの屋敷ってどんなに悪趣味…失礼、どんなものなのか少し気になったから見に来てみたら外にあった穴に落ちて、その穴の中を進んで行ったら屋敷の中に出て、コイツと出口探してたらこの部屋でお前達がいがみ合ってて、…………ドアを蹴り破った」
(む、無理がある!!無理にも程があるぞアーサー!!!…そういやこういう嘘は苦手だっけ……ってそうじゃなくて、流石にこんな嘘で騙されてはくれないだろ……!!)
ニア渾身の説明に、パーシヴァルは頭を抱えたくなるのを必死に抑える。昔からこうした言い訳が下手なのは知っていたが、それにしたって無理矢理すぎやしないだろうか。特に最後。言葉に詰まって適当に終わらせたのがはっきりと解ってしまう。
顔に出そうになる焦りを努めて隠し、そっとナツ達の方を伺う、と。
「蹴り破るまでの間は何!!?」
「あ…悪趣味と言ったか貴様!!!この我輩の屋敷を!!!」
「へー、穴に落ちちまったのかあ。大変だったなあ」
「ニア大丈夫?怪我とかしてない?」
ルーシィはツッコミに回り、エバルーは怒り、ナツとハッピーに至っては深く考えずに信じ込んだようだった。バニッシュブラザーズが絶句している辺り、あの二人は気づいているのだろう。あれは多分「こんな嘘に騙されてるのかコイツ等…」という顔だ。
「…上手くいったな」
《もう奇跡だよこれ、奇跡が起きたんだよ》
ちょっと得意気なニアに、パーシヴァルは投げやりに呟いた。
「…なんとふざけた連中だ」
「これが妖精の尻尾の魔導士か……」
「いや、オレは違うぞ。ただの通りすがり」
「バニッシュブラザーズよ!!!あの本を奪い返せ!!!そして殺してしまえっ!!!」
バニッシュブラザーズと呼ばれた男二人が青筋を立てる。どこか笑うように口角を上げたエバルーが、ナツ達を指して指示を出し、それを見たナツが拳を構える。ニアの指摘は無視され、そんなニアを庇うように、パーシヴァルが前に出た。
「これ…」
――――その後ろで、本に目線を戻したルーシィの顔つきが変わっていく。読み進めていくうちに、無邪気な笑顔が驚いたような表情に変化する。何かとんでもない事を見てしまったかのように目を見開いて、突然立ち上がって走り出す。
「ナツ!!!少し時間をちょうだい!!!」
「!!!」
「この本には、何か秘密があるみたいなの!!!」
「は?」
「秘密!!?」
「っておい、お前どこに行く気だ!!」
「どっかで
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