かつての仲間も・・・
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の中心部から大きく離れた場所を駆けていく三人の人影。その彼女たちの表情は、険しいものであった。
「全く!!好き勝手動く連中だな」
「まだ子供だもんね」
「でもあの二人が何も考えずにそんなことするかな?」
苛立ちを露にしている剣を携えた女性と、そんな彼女を宥めている猫耳の女性。そして、自分たちが救出に向かっている人物のことを考えて不思議そうな顔をしている銀髪の少女。
「スティングたちはどうなっているのだ!?」
「まだ何も返信がないって」
彼女たちは、自分たちが追い掛けていた男性が目的の人物ではなかったため、そのことを報告しようと集合場所に急いでいたのだが、その途中でヒビキから念話が入ったのである。
「スティングたちでは、加勢してしまいそうだが・・・」
「いや、マスターなんだしそんなことは・・・」
「ないことを希望する感じで」
彼女たちが向かっているのは敵のアジトへと乗り込んだシリルたちの元。先に向かっているスティングたちから連絡がないことから、心配したヒビキに指示されたらしい。
ガサガサ
「ん?」
まもなく街から抜け出し森の中へと入って行こうとした時、遠くから草木を踏みながらこちらに向かってくる足音が聞こえてくる。次第に近付いてくるその音の正体を探ろうと三人は足を止めると、やって来た人物たちを見て驚愕する。
「スティング!!」
「カグラさん!!」
現れたのは自分たちより先にシリルたちの元へと向かった剣咬の虎の三大竜。そして、彼らの手に抱えられている人物たちを見て三人の顔が強張る。
「なっ・・・」
「ちょっと!!みんな大丈夫!?」
グラシアンにおんぶされている血まみれのレオンに、スティングの両脇に抱えられているサクラとラウル。そして、ローグにお姫様抱っこされているシリルの姿だった。
「ローグさんずるい!!ソフィアと変わって!!」
「ブレないな、お前は」
グラシアンの上着を体に巻き付けているシリルを奪い取るソフィア。その際ローグが残念そうな顔をし、シリルの表情が強張ったが、それを気に止めている余裕はない。
「ひどい傷じゃないか、すぐに治療しなければ」
「まさかレオンがやられちゃったの!?」
「詳しくは後で話す」
「今はここから離れましょう」
気絶している三人の状態を確認してすぐさま元来た道を戻ろうとする。
「あれ?なんかシリルちゃん柔か・・・」
「あ!!あんまり触んないで!!」
先に動き出した面々を追い掛けようとしたソフィアは、自身の抱き抱えている少女の感触が、いつもと違うことに気が付くが、彼女がそれを望んでいないことに気が付かない。
「あれ?なんかお胸が大きくなったような・・・」
「ちょっ!!揉む
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