かつての仲間も・・・
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備しているエーメ。でも次斬られるとヤバイんだけど。もう今着てるTシャツとパンツだけなんだけど。
「次は上から行ってやろう」
「ちょっ!!ストップストップ!!」
目が本気の女性を制止しようとするが、彼女は次のターゲットに早く移りたいため、すぐにでも動き出そうとしている。
「動くなよ!!ケガするぞ」
「無駄に優しいのは何!?」
ちゃんと服だけを斬ろうとしているあたり優しさを感じるけど、そんな感情があるなら今すぐこの行為をやめてほしい。後ろの男性陣は目を輝かせてるし、真面目に泣きそうになってきた。
ヒュンッ
目にも止まらぬ早さで振り抜かれた光の刀。それは腕をクロスさせてガードしていたはずの俺のTシャツだけを見事に切り裂いていく。
「「「オオッ!!」」」
「ふぇぇ・・・」
無駄に三人の歓声が大きいため、恥ずかしさを通り越して涙が零れてくる。しかも胸が思ったよりも大きく、その弾力がひしひしと伝わってきてしまい、余計に悲しくなってくる。
「残るはその色気のないパンツだけだ」
「色気なんかあるわけないでしょ!!」
残る一枚に狙いを定めるエーメに、懇願のように目をうるうるさせてみるが、それが彼女のSっ気魂に火をつけてしまったらしく、顔面蒼白になる。
「お前の後はこいつだ。よかったな、仲間がいて」
後ろから「お前もだけどな」ってボソッと呟いている人がいるけど、彼女は聞こえてないふりをしており、一気に突っ込んでくる。
体はルナに操られており思ったように動かない。すでに仲間たちは全員倒されており、助けも望めない。
もうただ敵に好きなようにやられるしかないのかと諦めかけたその時、目の前に不思議な空間のようなものが現れる。
「なっ!!」
その空間から現れた腕が向かってきていた剣を振り払う。不意を付かれた女性はバランスを崩すと、その場に尻餅を付く。
「大丈夫か!?シリル!!」
彼女を振り払った腕の持ち主とは他に、二人の男性がその空間から現れる。突如やって来た三人の青年を目にした俺は、安心し、思わず腰が抜けてしまう。
「これ着とけ」
「ありがとうございます」
羽織っていた上着を半裸となっていた俺に被せてくれる紫髪のオールバックの青年。黒い髪を伸ばした男性に突き飛ばされたエーメは、光の剣を地面に突き刺し立ち上がると、彼らを睨み付ける。
「なんだ!?貴様らは!!」
「剣咬の虎の三大竜だ!!」
助けてくれたのは、別行動中だったスティングさん、ローグさん、グラシアンさんだった。
たぶん、グラシアンさんがミネルバさんの魔法を使って、この場へと飛んできてくれたみたいだ。
「ほう、他にもいたのか」
「それも剣咬の虎
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