かつての仲間も・・・
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「レオンが・・・堕ちた・・・?」
信じられないような出来事に我が目を疑う。だが、何度目を擦ろうとも答えは変わらない。そこに確かに、敗北し、意識を失っているレオンがいる。
「四人で戦ってた割りにずいぶん傷だらけね」
「仕方ないだろ、こいつはホッパー様にも匹敵する実力者だぞ」
後ろでは二人、目の前には一人、そして今俺は体の自由を完全に支配されている。それがどれだけのことなのか、火を見るよりも明らかだった。
「ねぇ、エミ。この子女の子にしてくれない?」
「??なんで?」
こちらが呆然としていると、エーメは引きずっているレオンを前にいる女性に投げるように差し出す。ただ、彼女も受け止めることはしなかったため、彼はただ地面に叩き付けられただけだった。
「ちょっとやりたいことがあってね」
「根に持つタイプなのね」
以前少年にやられたことを、動けなくなっている彼を使ってやり返したいと考えているポニーテールの女性。だが、その前にとショートヘアの女性はこちらを振り向く。
「まずはあの子で遊ばせてほしいな」
「あれ?あの子って・・・」
リベンジを果たした達成感からか、俺の存在など気付いてもいなかったエーメは、話題を振られたことでようやく気付き、小さく笑みを浮かべる。
「ねぇ、私にやらせてよ」
「あいつにも何かされたのか?」
「いや、あれは大したことなかったから」
カチーンって来たけど、動けないから何もできないので表情には出さないでおこう。状況が悪い時は、静かにしているに限る。
「お前の前で見せてやろうと思っていたが、まぁいいだろう」
「ありがと」
許可を得たことで彼女は俺の目の前へと歩を進めてくる。金縛り状態の俺は、その姿を見ていることしかできない。
「可愛くなっちゃって、みんな大喜びでしょうね」
「そうですか」
頬を掴みプニプニと触った後、一歩後退して剣を構える。それを見て、何をされるのかわかったけど、どうすることもできない。
「大丈夫、一枚ずつにしてあげるから!!」
そう言って力強く剣を振るう女性。その直後、俺の着ていたジャケットとズボンがゴミのように粉々になってしまう。
「「「オオッ」」」
「な/////」
それを見ていた男性陣は鼻の下を伸ばし歓声をあげる。その声で恥ずかしさが増した俺は、体を隠すために腕をクロスさせる。
「いいねぇ、恥じらう姿がすごく可愛い!!」
赤面している俺を見て身悶えしているルナ。でも、元々が男なだけに相手からどんな風に見られるのかわかってしまい、余計に恥ずかしくなってしまう。
「もっと女の子っぽい下着ならなぁ」
「本当は男なんだろ?なら仕方ないだろ」
残念そうな表情のエミと次の攻撃を放とうと準
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