第二話 未来と過去
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現実的な判断、理想よりも現実を忠実に見た判断と言動で会議を盛り上げ、二つ目組の意見を論破した。
ラスタル・エリオンもクーデリアの意見に賛同した結果。ギャラルホルンはテロリストの捕獲とガンダム バエル奪還の方針で話を進めていくこととなった。
そして会議は終了する。
クーデリアは次の仕事に向かおうとするその時だった。
「少し、お時間宜しいかな?」
そう言ってきたのはギャラルホルンの代表を勤めるラスタル・エリオンからだった。
「えぇ、少しなら構いませんよ」
クーデリアは分単位で刻まれたスケジュール帳を確認し言った。
流石、火星連合議長と言うべきか。そのスケジュールはハードそのもので睡眠をとる時間なんて殆どないであろう。だが、それを苦とは欠片ほど思っていないクーデリアの顔を見るとラスタルは自然と笑みを零してしまう。
「?」
「いえ、なんでもありません。
あぁ、立ち話も何です。少しの間ですがアチラで座って話すとしましょう」
そこは海の見える綺麗な所だった。
太陽の眩しい光、空を舞う鳥達。
観ているだけで心を癒される光景にクーデリアの頬は緩んだ。
「いい景色でしょう」
「えぇ、やはり地球は美しい所ですね。何度来て、何度見ても、そう思います」
「それはよかった」
「それで、お話というのは?」
「おっと、そうでした。
すっかり忘れていた。申し訳ない」
何処まで本気なのか解らないラスタルの言葉に惑わされることはないが、悩まされるクーデリア。
そして、
「クーデリア・オーガス・ミクスタ・バーンスタイン。貴女は何故、捕獲の意見を推したのですかな?」
「何故、とは」
「いえ、少し疑問に思っただけですよ。昔の貴女なら、私は二つ目の意見を推すと思った。ただ、それだけの事ですよ」
「……」
これは些細な、どうでもいいことだ。
今のクーデリアとは違う考え方だと思ったからこそ言っただけのことだ。
真っ当な応えなど期待はしていない。だからこそ、答えを知りたい思ったラスタル・エリオンは質問した。
「別に、応えたくないならそれでも構いません。老いぼれの気まぐれだと思ってください」
はははっと笑うラスタル。
そして、短い沈黙を破り。クーデリアは口を開いた。
「多分、私は……許せなかったんだと、思います」
「許せなかった?」
「はい。鉄華団を名乗る偽物を、オルガ・イツカを……団長さんを名乗る偽物をこの目で見てみたい、そう思った……ただ、それだけなんです」
口ごもりながらもクーデリアは言い切った。
「鉄華団の名を名乗り、ましてや死んだはずの団長さんの名を語る……そんな不届き者を許せる訳がない……」
それは、感情論だった。
鉄華団を、オル
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