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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第三の牙
第二話 未来と過去
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んて人生、初めてだ。
 「どう、解んない所は解けた?」
 いつの間にか、俺の隣に立っていたグライア。
 「うん。グライアのおかげで解らない所は全部、出来たよ」
 「別に、アンタの為にノートを貸した訳じゃないんだからねっ」
 「それでもだよ、ありがと」
 グライアのノートが無かったら途中で投げ出してただろうし感謝している。
 「ま、まぁ。私は当然の事をしたまで、だから……ほ、他に解んない所は無かったの?」
 「うーん。強いて言うなら、ここの問題とかかな。解き方はグライアのノートを見て解ったけど計算の仕方がちょっと……」
 「あぁ、そこね。そこはここをこうして。そこをそうすれば……ほら、」
 「あ、簡単に出来た」
 やっぱり、グライアは人にものを教えるのが得意なようだ。俺みたいな馬鹿でも理解できるし、何故か勉強を楽しく感じた。
 「凄いな、グライアは。まるで学校の先生みたいだ」
 「それって、褒めてるの?」
 「うん。純粋に凄いって思った」
 「そ、そう。ありがと……」
 そう言って少し横に顔を向けるグライア。少し、顔が赤くなってる。熱でもあるのかな?
 「そのノート、私はもう使わないからあげる」
 「え、いいの?」
 「いいわよ。その代わり、ちゃんと授業を受けること!いいわね!」
 「うん。解った」
 そうしてグライアは自分の席に戻っていった。
 「……・・・???・・・・・・」
 また、視線を感じる。
 クラスメイト達からの視線だ。
 昨日もそうだけど、なんで俺を見るんだ?
 そして、俺と視線が合うとそっぽ向く。
 「……?」
 まぁ、いいか。興味無いし。
 
 
 
 
 
 
 
 
 ギャラルホルン 特別会議室。
 
 ギャラルホルンの中でも絶大的な権力を誇る者のみ入室を許可されるここは神聖な聖域のようなものだった。一般兵は入室不可能、警備兵のみ立ち入りを許可された空間……なのだが、今ここに集まっているのは様々な分野で活躍するスペシャリスト達だ。
 数年前、ギャラルホルンは内側から変わっていった。
 力を誇示するだけの軍隊ではなく、力を分かち合い、皆で協力する道をギャラルホルンは選んだ。そうすることで民からの信頼も良好な関係となり、今では本物の本当の世界平和を目指し日々、活躍している。
 そして、今回の議題は────。
 「ガンダム バエルが鉄華団を名乗る何者かに強奪された……」
 ギャラルホルンの象徴とも言えるガンダム バエル。
 15年前の戦いで機体は喪われたとされていたが、機体は秘密裏にギャラルホルンの手で回収され、ギャラルホルン総司令部の地下深くに封印されていた。無論、その事はここに集まっているの者達全員、知っていることだ。
 故に、その点に関しては驚く
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