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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第三の牙
第二話 未来と過去
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イアは自分の椅子を持ち、素早く自分の席に戻った。
 「はぁ、おはよう」
 重たい溜息を付き、先生はやって来た。
 「さて、出席とるぞぉ。
 取り敢えず、皆居るかぁ?」
 席に空席がない事を確認し、先生は出席表に記入する。
 「んんじやぁ、朝の朝礼から始めるぞ」
 クラス委員長は立ち上がり。
 「起立、」
 そして一斉にクラスの生徒が立ち上がった。
 「礼、」
 
 「「「「「よろしくお願いします」」」」」
 
 一礼し、委員長の「着席、」の発言で席に座る。
 「今日は特に言うことはないから。早速、授業を始めるぞぉ」
 先生は教科書を開き。黒板に書いてある文字を見て。
 「あ、そういえば今日提出の宿題があったな。今日はそれの答え合わせもするから机の上に出しておくように」
 クラスの皆は一斉にプリントを机の上に出した。
 俺も、さっきやったし一応出しておこう。
 「んじゃあ、答え合わせ始めんぞぉ。前から順番に黒板に答えを書きにこーい」
 出席番号一番から立ち上がり、二番、三番と黒板に問題の答えを記入していった。
 そして、ついに俺の番がやってきた。
 「えっと……これでいいかなぁ」
 プリントを見ながら黒板に答えを記入する。
 すると、それを見た先生は。
 「アカツキ、お前……宿題やってきたのか?」
 驚いた表情で言ってきた。
 「え、はい。一応」
 やってきたと言うより、さっき教えて貰って出来ただけど。
 そう言おうとした矢先、先生は俺の頬をつねってきた。
 「先生……痛いです」
 「夢じゃない」
 「そういうのって、自分の頬をつねるもんでしょ」
 「じゃぁ、俺のほっぺたをつねってくれ」
 「分かりました」
 俺は先生の頬を軽くつねる。
 「……痛い、」
 「そりゃ、つねられてたら痛いでしょ。先生もいい加減、離してください」
 「お、ぉぉ。すまん」
 互いに頬を赤くしながら頬をさする。
 先生は夢でも見ているような表情だった。
 「え、じゃあ。夢じゃないの?
 ホントに宿題やってきたの?」
 「まぁ、一応は」
 「そのプリント、見せてくれ」
 俺はくしゃくしゃのプリントを差し出した。
 先生は一問目から最後の問題まで見通し。
 「全部、合ってる……?」
 「へぇ。全部、合ってるんだ」
 
 「おぉ、アカツキィッ!!」
 
 先生はいきなり抱きついてきた。
 苦しい……オッサン臭い。なんで、そんなに喜んでるんだ?
 「お前ぇ……俺はやれば出来る子だって分かってたぞぉ」
 「先生、なんで泣いてんの?」
 「嬉しいからに決まってんだろぉ!
 言っても言っても、言うことを聞かない問題児が宿題を!それも空白無しで全問満点!こんなに嬉しいことが他にあるかよ
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