第五話 プラウダです! その2
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のは、ただの自殺行為にしか見えないだろうがそれは違った。少なくともこのT-50は例外に分類される動きをした。
T-34四両は停車させ、まっすぐ突っ込んでくるT-50めがけて一斉に砲撃をした。しかし全て外れた。正確に言えば全て避けられたのに他ならなかった。
T-34の砲撃を全て避けたT-50は、そのまま直進し、すれ違いざまに接射で一両のターレットリングを撃ち抜き撃破。
さらに後ろを取られたもう一両が機関部に直撃弾を受け走行不能となった。
残り二両のT-34は頭に血が上ったのか後ろに離脱していったT-50を追撃しようと車両を反転させた。
それを待っていたのかBT-5、BT-7が一斉に反転しT-34の後面に向かって砲撃を始めた。
しかもその砲撃は一両に集中していた。
さすがのT-34も五両の砲撃が集中すれば多少の損傷を受ける。しかもエンジンが置いてある後面をさらしていれば損傷は拡大する。
この砲撃で一両が撃破され、残り一両となった。
最後の一両となったT-34は、後ろからの砲撃に対応しようと砲塔を後ろに向ければT-50が突っ込んできて至近距離からの接射を受ける、かと言って後ろのBTを無視できない。
T-34が取った選択はT-50を先に撃破することだった。
T-50が反転しまっすぐ突っ込んできた所を絶対必中の距離で砲弾を放つ。そう考えていたらしいが案の定T-50は真正面から突っ込んできた。
T-34はすぐさま停車し、じっと距離が縮まるのを待っていた。
距離が縮まり100mほどにまで縮まるとT-34は砲撃しようとした。
がそれは出来なかった。
T-50に集中し過ぎてBTシリーズ五両に接近され過ぎていた。
そのままBTの集中砲火を浴び遭えなく撃破され、模擬戦は終わった。
「残念だったね二年生たち」
「アーニャがあんな連中に負けるはずないわよ!」
口では残念と言っているが、思いっきり表情が満面の笑みの千冬と、胸を張りながら自分のことのように自慢するカチューシャ。
そんな二人をすぐ傍から見ていた真衣とノンナは同じことを思っていた。
((なんて分かりやすいんだ……でもそこがカワイイ))
二年生のT-34を撃ち破った一年生は格納庫に向けて戦車を進めていた。
その帰り道で砲塔ハッチから上半身を出しながら戦車長たちが会話をしていた。
「ふぅ〜何とか勝てただ……」
「これもアーニャのお陰だな!」
「そうだなぁ〜!」
「んだんだ!アーニャが居なかったら私たち負けてただ!」
「ありがどな!アーニャ!」
皆が賞賛と感謝の声を送
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