ガンダムW
1671話
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えないが、それ以外の武器はそこまで攻撃力が高くない。
ビームマシンガンとグラビトンガトリング砲で、後者の方が攻撃力が低いのは……やっぱりマクロス世界の技術と融合したものと、シャドウミラーの技術力を十分に活かして作られたビームマシンガンとの差だろうな。
ぶっちゃけ、グラビトンガトリング砲の威力が弱いのは以前までの話であり、今のシャドウミラーの技術で同じのを作ればもっと性能が高くなるのは間違いない。
だが、結局のところサラマンダーは足の為の機体であり、自衛程度の攻撃力があれば問題ないという判断から、現状のままなんだが。
……自衛の為でも、グラビトン砲はかなりのオーバースペックだが。
ともあれ、トールギスUを相手にするのに攻撃力が高すぎないというのは、こっちにとっても幸いだ。
背後から飛んでくるドーバーガンのビームを回避しながら、エナジーウイングとテスラ・ドライブを使って強引にその場で縦に一回転し、機首がトールギルを向いたところでマイクロミサイルを発射する。
まさに弾幕を張るというのに相応しいミサイルの群れは、こっちの背後を追っていたトールギスUに向かって突き進んでいく。
それを確認しないまま一回転を完了し、再び俺の前方にはトーラスが姿を現し……機体を動かしてその場から移動する。
するとサラマンダーが一回転したのを見て隙だと判断したMDのトーラスカノンのビームが、一瞬前までサラマンダーのあった空間を貫いていく。
連装ビーム砲を使ってトーラスを撃破しながら、映像モニタに映し出された背後の様子を見る。
そこでは、まさか俺がそんな行動を取るとは思っていなかったのか、トールギスUが動揺した様子を見せていた。
それでもドーバーガンを使ってマイクロミサイルを纏めて破壊しているのは、さすがライトニング・カウントといったところか。
まぁ、サラマンダーがMS……バトロイド形態になっていればまだしも、ファイター形態、つまり戦闘機にしか見えない状況だしな。
そして戦闘機が慣性の法則? 何それ、美味しいの? といった感じの行動をするのだから、その辺りは驚いて当然だろう。
だが、その驚きは数秒ではあるが重要な時間をこっちに与えてくれた。
その数秒で、サラマンダーから放たれた連装ビーム砲は次々にトーラスを撃破していき……マイクロミサイルの処理をトールギスUが終わった時には、既にトーラスは残り数機といったところまでになっている。
背後から追ってくるトールギスUがサラマンダーに追いつき、シールドの裏から引き抜いたビームサーベルを振るった時……その瞬間、俺はサラマンダーの機体を強引に動かして回避しながら連装ビーム砲により、最後のトーラスを撃破する。
こうして、この宙域に残った戦力はサラマンダーとトールギスUだけとなる。
勿
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