第3話「Smart Links」
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か分からない……」
確かに、普段は完全にふざけたような、人をからかっているかの様な態度だ。常にあの飄々とした態度で周りを翻弄しているかと思えば、その内面は恐ろしく冷静。そうみると確かに、彼の言っていることも分かる。
と、不意に双樹が足を止めた。
不思議に思って辺りを見渡せば、いつの間にやら公園に居たらしい。開けた場所ではあまり人が居らず、見渡しがいい。
「敵襲だ」
――不意に。
「異能力、『Smart Links』」
双樹が呟き、レッグポーチから一枚のカードを抜くと同時、電撃が疾った。
一歩。 雷鳴が音の壁を越え
二歩。 稲妻の如き拳が一時の間も無く距離を詰め
三歩。 蒼き鉄槌が振り下ろされる。
「――護れ、『ミラーフォース』」
「――いくぜ、『稲妻の狩人』」
突然に出現した金髪の青年が、その右腕に纏わせた雷ごと、唐突に出現した二人の周りのバリアに拳を叩き付ける。
加減していたのか流石に打ち破ることは出来なかったらしく、青年は再度拳を引き直すと、より力を集中させた一撃を撃ち放つ。それだけの拳により、バリアは粉々に砕け散り、二人を守る盾は消失した。
「バリアは無駄だぜ、それじゃ俺を止めらんねぇ!」
「チッ、厄介な……この雷、『狩人』か」
舌打ちをしてすぐさま二枚のカードを抜き、それを触媒として新たなる概念を創造する。顕現するは一対の竜の騎士。イマイチ輪郭のハッキリしないその竜騎士達は、それぞれの獲物を構えて『狩人』へと矛を向ける。
その殺意を一身に受けた『狩人』は、ニィ、と口元を歪めた。
「良いじゃねぇか、最高だぜオイ!」
竜騎士が動く。伸びた銀槍と黒斧を寸前で避けると、その間を潜り抜けて背後に回り込む。瞬間、撃ち放たれた蹴りが槍の竜騎士の首を叩き折り、即座に向きを切り替えると続く二撃を叩き込む。
紫電が迸り、竜騎士の鎧のような鱗を貫通して、膨大な雷が竜騎士の肉体を感電させる。崩れ落ちる斧の竜騎士を蹴り飛ばし、消失したのを見届けると、『狩人』は好戦的な瞳を双樹へと戻した。
双樹が面倒そうに目を細め、『狩人』は獰猛な笑みを浮かべる。
「身体能力強化によるゴリ押しか……面倒だ」
「さあ次の手を出せよ色白、楽しませてくれや――ッ!」
バガンッ、とコンクリートの足場の粉砕して、『狩人』が雷鳴と共に飛び出す。双樹はその寸前に新たなカードを引き抜く。それが消失すると同時、『狩人』の足が止まった。
「ーーっ、くそ、目が……」
「吹き荒れろ、『ダストフォース』」
唐突に巻き起こった砂嵐が、『狩人』の目を潰す。砂粒の壁に呑まれた『狩人』は一つ舌打ちをして、身体能力に任せて
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