第三話 訓練です!
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しい……」
「夏休みまで我慢しなさい」
懐かしそうに思い出しながら話しをしていた千冬だったが莉乃にツッコミを入れられるのであった。それでも話を続ける千冬。
「実家に帰ったら母さんが作ってくれたカレーを食べるんだ……」
「……聞いてる?」
「それで……千雪と遊ぶんだ……あぁ……北海道に帰りたい………」
「お〜い!しっかりしなさ〜い!現実に戻ってきなさ〜い!」
遠い目をしながら話をする千冬の耳元で叫ぶ莉乃だった。
会議室の片付けが終わり、各自自分の寮へ帰って行った。
千冬と小百合は、スーパーで買い物を済ませた後、寮へ帰宅した。夜ご飯を食べ終わったあと突然、小百合が言った。
「姐さんは、知波単のことが好きなんですか?」
「………どうしてそんなこと聞くの?」
「会議室の片付けの時に聞いたんですよ」
千冬は少し俯きながら、答えた。
「好きだよ……だけど……やっぱりプラウダと比べちゃうんだよね……」
「そう簡単に上手くいくわけないですよ。知波単のやり方を無理やり変えようとしてるんですから」
「でも母さんは、私が今やってる事をプラウダでやったよ!母さんが出来たなら私にもできる!」
「じゃあ頑張ってください。姐さんならできますよ。そのためにあたしたちが居るんですから」
「………小百合、ありがとう!」
小百合の言葉に素直に礼を言うと同時に抱き着いた。小百合は、慣れたように千冬の背中をさすりながら言った。千冬の顔は子供のような顔となっていた。
「それは良かった。あたしはどんな時でも『千冬』の味方だからね。だから一緒に頑張ろう?」
「うん!」
しばらくその状態が続いたが10回ほど背中をさすった後、千冬は小百合から離れた。
「落ち着きましたか?姐さん?」
「ありがとう。今度こそ大丈夫」
さっきまで子供のような顔が一転していつもの真面目な顔に戻っていた。
「私は、この学園を……知波単学園を強くするために来たんだ」
千冬がそう言うと小百合も真面目な顔となった。
小百合が千冬に問う。
「強くしてどうするんですか?」
千冬が答える。
「黒森峰……いや『西住流』を打ち破る」
またしても小百合が問う。
「なぜ『西住流』なんですか?」
千冬が答えた。
「母さんの仇だからだ」
続けてこう言った。
「『西住流』を打ち破るのは、我々『栗林流』の使命だからだ」
そう言い切った千冬の顔は、何かを決意した顔となっていた。
それからすぐにこんな情報が真衣によって千冬にもたらされた。
『大洗女子学
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