第三話 訓練です!
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?」
「わかりました!小百合殿の援護に向かいます!」
そう言うと真衣は監視塔から飛び降り、凄まじい足の速さで小百合に追いつき一緒に校舎へ向かい始めた。
「真衣って何であんなに速く走れるんだろう……?」
「100m17秒って言ってたわよ……」
「……絶対本気出してないよね……」
「そうね……」
真衣の走りを見て思わず言葉を口にしてしまう千冬と莉乃だった。
一時間後、全車両が行進間射撃で目標に命中させたのを見届けた千冬は、全隊員に戦車を倉庫に戻してから、会議室へ集合するように命じた。
会議室には、大きなホワイトボードに教壇、人数分のイスなどが用意されており、先に来ていた小百合と真衣が指示を出しながら席に座るように促していた。
最前列には、莞奈、靖香、若菜、和佳子の四人、その隣に多代、巴、朱音の三人、さらにその隣に西、玉田、細見の三人が座っていた。
座っている隊員のほとんどが疲れた顔をしているのだが、莞奈たち四人だけは、猛練習の後にも関わらず疲れた表情一つ見せない。
多代たち三人も多少疲れた表情を見せるも、他の隊員たちよりは遙かに元気であった。西は隊長として元気に振る舞っているがどう見ても、から元気であり玉田、細見も西と似たような感じである。
千冬と莉乃が入って来ると静まり返った。多くの者は不安な顔となりながら千冬の事を見つめていた。
「では、これから座学を始めたいと思います!まず先の練習の評価を致します」
千冬が宣言するように言うと、ついさっきまでしていた練習の評価をし始めた。
「まず、ここにいる多くの隊員がやったことのない事をやらせました。最初は戸惑いもあったでしょうが、皆さんよく短時間で行進間射撃をやってのけました。これはすごい事なので皆さん誇りを持ってください!練度はまだまだですけどね!」
千冬がそう言うと、多くの隊員の顔が少し緩んだ。
「次は戦術についてです!まずお聞きしたい。突撃以外の戦術が思いついた人がいたら挙手してください!」
挙手したのは、莞奈、靖香、若菜、和佳子、多代、巴、朱音のわずか七人だけで他の隊員は西を含めて手を上げなかった。
その光景を見て千冬はハッキリと言った。
「これが知波単最大の弱点です!先輩方には申し訳無いが突撃戦法だけでは、どこの学校にも勝てません!何故なら我々が突撃することを敵は戦う前から知っているからです!知波単最大の弱点、それは突撃戦法以外の戦い方を知らないという点です!馬鹿正直に敵の目の前から突っ込めば砲撃を受け、接近する前にこちらが全滅します!」
千冬が一気に言うと、玉田、細見を筆頭に多くの反論が上がった。しかしそれを無
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