暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1670話
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
しつつも、ツンデレのヒロインが素直になれず……うん?
 丁度いいところで、コックピットに鳴り響く警戒音。
 何だ? と思って周囲を見回すと……

「マジか」

 思わず、呟く。
 何故なら、そこには……遠くからこちらの方に急速に向かってくる存在がいたからだ。
 いや、それだけであれば、OZの援軍か……もしくは連合軍やバートン財団がバルジの様子を見る為に手を出してきたと、そう判断する可能性もあっただろう。
 だが、それは俺にとっても見覚えのある機体だった。
 いや、見覚えがあるどころではない。何しろ、現在の俺の愛機なのだから。
 ……そう、それはトールギスU。
 それも原作でゼクスが宇宙に出た時に使っていたのと同じようなブースターを身につけているトールギスUだった。
 いやまぁ、確かこのコロニーにゼクスがいないというのは前もって調べてあった。
 だが、トールギスUの性能とゼクスの性格を考えれば、寧ろこの光景は予想してしかるべきだったのだろう。
 何だかんだと、ゼクスは仲間を大事にする。
 それがアレックスやミュラーのような存在であれば話は別だが。
 ましてや、ゼクスが何を考えても、トールギスUがOZの最大戦力であるのは変わらない。
 であれば、バルジが再び姿を現したと聞けば、ゼクスに援軍に向かうようにOZの上層部が命令してもおかしくはなかった。
 トレーズは味方を見殺しにするのをエレガントではないと思うだろうし。
 そしてOZはMSを開発した組織だ。
 MSの移動を補助するためのブースターがあってもおかしくはない。
 ……ちっ、厄介だな。
 いずれゼクスを引き込みたいと思っている以上、ここでゼクスを殺す訳にはいかない。
 かといって、ゼクスがいる状況でバルジを消えさせると、ゼクスが……ライトニング・カウントが炎獣を含む未知の勢力を撃退したとOZの中に広まり、それが結果としてOZの士気を高めるという真似はして欲しくない。
 さて、ならばどうするべきかと考えると、すぐに思いつくのは1つしかない。

「しょうがないか。……まぁ、俺もこうしてコックピットで漫画を読んでるのにも飽きてきたし」

 主人公がダンクをしてヒロインにちょっかいをかけた相手チームにトリプルスコアで勝ったところまで読み終わると、そのまま本を空間倉庫に入れる。
 そして炎獣に指示をし、トールギスUには攻撃をしないようにしてから、バルジに隠れていたサラマンダーを動かす。
 この宙域でトールギスUと戦うにしても、あまりバルジから離れる事は出来ない。
 何故なら、もしそうなったらバルジがNジャマーUの効果範囲外に出てしまい、通信か何かでバルジに対してアクセスされる可能性が皆無とは言えないからだ。
 折角手に入れたバルジなのだから、むざむざ敵
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ