暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1670話
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えている間にも、事態は進む。
 とはいえ、それはトーラスが……有人機ではなくMDが動き出したという事であり、OZの人員に被害らしい被害はないのだが。……MDも無料という訳ではないのだから、被害と言えば被害か。
 ともあれ、次にOZがとった動きはNジャマーUの範囲外でバルジを囲むように数機のトーラスを移動させる。
 なるほど。普通にバルジに取り付かせようとしても、炎獣の波に呑み込まれてしまう。
 だとすれば、炎獣を分散させてトーラスに対する圧力を少しでも減らそうというのは、決して間違った考えではないだろう。
 だが、OZ側の誤算は……俺が作りだした炎獣は万に届く数であり、更に言えば俺がいる限り幾らでも炎獣の補充が可能だという事か。
 一匹二匹の炎獣では、トーラスを倒すのは難しいだろう。
 だが、それでも数匹、十数匹、どんなに苦戦しても数十匹もいればトーラスを破壊するのには十分だった。
 そうして結果行われたのは、バルジの周辺で起きた、一方的な蹂躙。
 ……バルジの周辺を飛んでいた炎獣だけではなく、バルジの中にいた炎獣までもが姿を現し、トーラスに襲いかかったのだ。
 人間が操縦しているトーラスなら臨機応援に動いたり、もしくはMDであってもコントロール可能であれば撤退させる事も出来ただろう。
 だが、生憎とトーラスはMDで、NジャマーUの範囲内に入ってしまっている。
 原作でリーオーをMDとして動かした時は有線で動かしていたのを考えると、そちらを使えばNジャマーUの範囲内であってもMDをコントロール出来るかもしれないが……いや、無理か。
 そもそもここは宇宙だ。
 トーラスは三次元に動き回るのだから、もし有線でトーラスをコントロールしようとすれば、それこそ絡まるだけだろう。
 釣り糸が絡まるとか、そんな感じに。
 そんな事を考えている間にバルジに近付いたトーラスは全機が撃破され……OZの部隊は手札がなくなったのか、その場で動きを止める。
 そのまま戦況は膠着し……2時間が経つ。
 あまりに暇になった俺は、サラマンダーのコックピットの中で以前と同様に本を読んでいた。
 今回読んでいるのは、スポーツ漫画。
 バスケットを題材にした漫画で、元々はバスケ部の中でも落ちこぼれだった主人公がストリートバスケに興味を持ちそちらで才能を発揮し……やがて部活の中でも実力を発揮してレギュラーになるという代物だ。
 大抵こういうのはマネージャーだったり同級生だったり、もしくは幼馴染みがヒロインだったりするんだが、この漫画が他とは違うのはヒロインがインターハイ優勝の女子バスケ部のキャプテンだという事か。
 主人公とは全く違う地区なのだが、ストリートバスケの大会で主人公と試合した事があり、そこで縁を持った形から仲が発展していく。
 お互いが意識
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