ガンダムW
1670話
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た。
実際に炎獣により攻撃されれば学習して攻撃対象とするのだが……炎獣は様々な形で、一定ではない。
勿論鳥型といったように一定の姿を持っている炎獣もいるのだが。
一度攻撃されれば、その姿形で敵として認識出来るMDだったが……そういう意味では、炎獣というのは天敵に近い。
もっとも、向こうもその辺りは分かっているのだろう一定距離からバルジに近付いてくる様子はない。
NジャマーUの効果範囲は、以前バルジが姿を現した時と同じにしてある。
だからこそ、OZの部隊もこれ以上バルジに近付いてはこないのだろう。
……まぁ、宇宙空間を数百匹、数千匹……下手をすれば数万匹になるだろう炎獣が飛び回っているのだから、普通なら近付こうとは思わないだろう。
今はコロニーと通信が可能なNジャマーUの効果範囲の外にいるが……実は効果範囲を自由に広げたり出来ると知れば、向こうはどうなるだろうな?
そんな風に思っていると、やがて向こうもこのままでは駄目だと判断したのだろう。
トーラスが1機、バルジに向かって近付いてくる。
周囲を警戒しながら、真っ直ぐバルジに進み……やがて一定の範囲内に入ったところで炎獣が動き出す。
獲物を仕留める肉食獣とでも呼ぶのが相応しい動きで、一気にトーラスに向かう。……いや、殺到すると呼ぶべきか。
だが、前回の戦いのデータや報告によるものか、トーラスは取りあえず自分に向かってくる存在は敵として認識するのだろう。
トーラスカノンを構え……ビームを放つ。
ビームに呑み込まれた炎獣はそのまま消滅してしまうが、トーラスはプログラムによってバルジには絶対に攻撃を当てないようにされているのだろう。
バルジを背に襲いかかってくる炎獣には抵抗出来ず……やがて、炎獣の群れの中に消えていく。
これがもし有人機なら命令に逆らってバルジに向けてトーラスカノンを撃ったりもしたかもしれないが……今回の場合は、MDだけに命令に対して絶対服従。
いや、プログラムだけに命令というより本能に近い状態と表現すべきか?
ともあれ、MDは武器がトーラスカノンしかない以上、バルジに向けて攻撃は出来ない。
これが、ビームサーベルとかがあったりすれば話は別だったんだが……
一応原作では肘とかを使って近接攻撃を仕掛けたりもしていたが、炎獣に対してそのような手段は自殺行為でしかない。
結果として、トーラスは炎獣を少しは倒す事が出来たが、最終的には数の暴力によって蹂躙され……空中に爆発の花を咲かせるのだった。
「さて、この結果は向こうも予想してただろうが……次にどう出る?」
サラマンダーのコックピットの中に、俺の声が静かに響く。
……俺しかいないから、どうしても独り言が多くなってしまうんだよな。
そんな馬鹿な事を考
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