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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic28手を取り合えば〜Cooperation of a Different Party〜
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一切悲嘆に暮れていないプライソンから、自分たちの敗北や“スキュラ”達への抗戦停止命令を下した。
(なんとか終わった〜。一時はどうなるかと思ったけど、異なる組織がちゃんと手を取り合えばミッド存亡の危機くらい乗り越えられるって証明されたね)
プライソンの野望も挫いてやったぞ、そう思ったのに・・・。奴は最後の最後でピーみたいな真の目的とやらを語ってくれたよ。隕石を使ってミッドを壊滅させ、さらには“アグレアス”という兵器を大気圏外から地表に落として確実にミッドを滅亡させ、不老不死の奴自身も自殺する、なんて・・・。
「ふざけんな、マジでさ・・・!」
しかも“アグレアス”を止めるためには、“エグリゴリ”のレーゼフェアを倒さないといけない。だからルシルはアイリを伴って、転移魔法を使って“アグレアス”へと向かった。
『父さん。嘘、ですよね・・・? 死ぬ事が本当の目的だなんて、嘘ですよね?』
「アルファ・・・」
これまでとは違って本当に弱々しい声でそう訊くアルファや、プライソンの真の目的に納得できないと反感を示す下の妹たち。すずかが「知らされていなかったみたいだね・・・」憐憫に満ちた声色でそう漏らした。父親であるプライソンの願いの為に、世界を相手に戦いを仕掛けた“スキュラ”達も所詮は使い捨ての駒だったわけだ。敵だけどさ、そんな哀れな思いをさせていいわけないよね・・・。
『お前たち、俺の為にその命を懸けることを厭わない。そう言っていたな?』
『確かに、父さんの為なら死んだって良いとは考えてはいます! ですが・・・!』
娘として父であるプライソンの死など納得できないってことで、とうとうガンマっていう娘が・・・
『――これより局の艦隊到着までの時間、ウチらスキュラが隕石迎撃を行う。邪魔をしないように』
本格的に反抗することを決意した。ミッドへ降り注ぎ始める隕石の迎撃を買って出て、アルファも『父さん。ごめんなさい』そう謝りながら、ポッド外周にいくつものモニターを展開した。
『あなた達に破壊された砲台はすでにリペア済み。隕石をすべて粉砕する!』
モニターに表示される9つの隕石にターゲットサイトが向いた。直後にFIREの表示が浮かんで、わたし達が壊して回った砲台(修理済みとのこと)からエネルギー砲が何十発と発射され始めたその時・・・
『なっ!?』
アルファがわたし達の背後を見て目を大きく見開いた。振り返ってみれば「LAS!?」が何十体と出入り口から侵入して来た。考えるよりも早くわたしとトーレは問答無用で迎撃に入る。すずかは念のためにアルファの側に居てもらうことに。何せプライソンは、裏切るのか、なんて漏らしてたし。自殺するのが目的で、それを“スキュラ”達に伝えていなかったとなれば、最早あの娘たち
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