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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic28手を取り合えば〜Cooperation of a Different Party〜
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辞儀を返すことに。

「ノーヴェ、ディエチ、ウェンディ。洗脳されていたとはいえ、犯した罪は消えない。ゆえにしっかりと償え」

「おう!」「はいっス!」「んっ!」

こうして戦力が整ったあたし達は、デルタとベータを護るためにLASの軍勢を相手に戦闘を再開した。

†††Sideティアナ⇒イリス†††

外でセッテとオットーとディードを撃破し終えたわたしとトーレは、“アンドレアルフス”へと突入してブリッジへと辿り着いていた。真っ先に目に入ったのは、アルファと呼ばれる“スキュラ”の長女をすずかが撃破し終えた様だった。だけどすずか達の奥には、素っ裸無状態でポッドに収められたアルファがもう1人居た。

『たかが魔導師に負ける? ありえない、こんなの! 私は、私はスキュラの長女で・・・!』

全裸アルファが悔しげに表情を歪めて、両手で髪の毛がガシガシ掻き毟った。ヒステリーって言うのかな。なんかお近づきになりたくないレベルで恐い・・・。

「すずか、大丈夫?」

「あ、シャルちゃん。うん、大丈夫だよ。すごく強かったけどちゃんと勝てたよ♪」

わたしが差し出した手を取ってくれたすずかを立ち上がらせる。すずかの言うように快勝だったわけじゃないみたいで、頬に切り傷があったり、防護服も結構切り裂かれちゃってる。

「ていうか、なんでアルファが2人いるわけ?」

「スペアボディだな。ポッドに居るのはオリジナルで脳を積んでいるサイボーグ。すずかが撃破したのは、脳ではなくAIを積んだガイノイドだな。人格やスキルまでコピーされている、恐ろしい存在だ」

「ふーん。早い話がデバイスを擬人化したようなものなんだ〜」

トーレはポッド内に漂うオリジナルのアルファに向かって「またお前の顔を見ることになるとはな」トーレがそう言うのを背中で聞く。アルファは髪を掻き毟るのをやめて、トーレをギロリと見下ろした。

『ええ、本当に。忌々しい、恨めしい、口惜しい。月村すずか単独に負けるスペアへの失望も相まって狂おしいほどに・・・!』

とにかく、アルファを押さえれば“アンドレアルフス”も攻略完了だ。そう考えて「んじゃ、あなたの負けだし、そっから出て来てくれる?」って、ポッドから出て来るように言ったところで、『あー、コホン。ご機嫌麗しゅう、管理局・教会諸君。そして、我が愛おしき作品・スキュラ達』プライソンからの通信が入った。

「なのはちゃん達だ・・・!」

「プラダマンテの空間干渉で捕らわれてるんだ〜。ありゃもう逃げられないね」

『そんな、父さん・・・!?』

歪んだ空間に四肢を拘束されたプライソンや、周囲に佇むなのは達の姿にわたしはホッとした。対するアルファは顔面蒼白だけどさ。100%逃げられないスキルで拘束されていながらも
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