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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic28手を取り合えば〜Cooperation of a Different Party〜
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」と言ってのけた。

『スバル・・・』

「ま、アンタとは知らない仲じゃないし。ちゃんと生きて罪を償わせてあげる」

『ティアナ・・・。べ、別に頼んでないし! 好きにすればいいよ!』

なんてことを言うけど、デルタの表情は嬉しそうに破顔してるし、照れてるのか頬も朱に染まってる。そうよ、あの子をこんな形で死なせるつもりなんかないわ。そんなあたしの決心を嘲笑うようにプライソンが『――音声認識! ペニテンツィアジテ!』そう言い放つと、LASが一斉に大人しくなったかと思えば一斉に胸に腕を突き入れた。

「全員、防御!」

ヴィータ副隊長が叫んだ。あたし達は指示に従って一斉に防御魔法を発動した。その直後、LASが自爆した。バリア越しに満ちる激しい爆炎と黒煙。よほどの威力だったのか、あたしの張ったバリアに少しずつヒビが入り始めた。

――ヴォルカニックスカッシャー――

その時、とんでもない轟音と振動が生まれて、黒煙が一点に向かって流れ始めた。そのおかげで視界がクリアになって、管制室の現状を視認することが出来た。LASは肉片すら残さずに炭と化していて、室内に張り巡らされていた機材やケーブルも丸焦げで使い物にならない感じ。そしてデルタの収められていたポッドも破壊されていて、「いったぁ〜・・・」痛みに悶えていた。

「おめぇら、外に出るぞ!」

「スバル、デルタをお願い!」

新手のLASがひしゃげた出入り口に姿を見せたことで、ヴィータ副隊長とアリサさんが足止めに入ってくれた。あたしはスバルと頷き合って、スバルが「デルタ!」を横抱きに抱えて、壁に開いた大穴から外へと伸ばしたウイングロード上を疾走。あたしも後を追うように駆ける。

「外にもLASやガジェットが・・・!」

列車砲の外、そこにはそれぞれ合わせて3ケタくらいのLASとガジェットがこちらに向かって進軍してた。あたしは“クロスミラージュ”のカートリッジをロードして、「デルタは任せるわよ、スバル!」迎撃に打って出ようとした時・・・

「スバル、ティアナ!」

「私も付き合おう」

「ギン姉!」

「チンク二尉!」

ベータって娘を横抱きにしたギンガさんとチンク二尉が合流した。

「ティアナ、スバル。お前たちはデルタを護れ」

「ギンガも、そのベータって娘の護衛ね」

「ザコ共は私たちが引き受けよう」

さらにヴィータ副隊長とアリサさんも戻って来て、チンク二尉と一緒に迎撃を買って出てくれた。“スキュラ”の護衛を任されたあたし達が「了解!」と応じたと同時、ヴィータ副隊長たちが駆け出して、一方的な蹂躙を開始した。

「デルタ。手動モードで隕石の迎撃を開始よ」

「んっ。スバル、ティアナ。しばらくデルタ達は動けないから、護衛お願い」
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