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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic28手を取り合えば〜Cooperation of a Different Party〜
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・・話が、違う・・・』

少女がか細い声でそう漏らしたこと。さらにプライソンの真の目的が、不老不死である自分をミッドを道連れに死ぬことだと知った際の表情が唖然としていた。それから“アグレアス”という本命の兵器が齎す被害がミッドの3分の1を吹き飛ばす物だと判って、ルシルさんが単独で転移移動をしたのを見送った後・・・

『嘘だと言ってください! ミッドを支配して、私たちの思うが儘の世界を造るのが目的だと!』

『ベータ・・・』

少女――ベータや他の“スキュラ”姉妹がそれぞれプライソンに反感の意思を示し始めた。

『管理局・聖王教会に告ぐ。ウチは各陸戦兵器統合管制機ガンマ。これより局の艦隊到着までの時間、ウチらスキュラが隕石迎撃を行う。邪魔をしないように。アルファ、ベータ、デルタ。全兵装を再起動。イプシロンは・・・今のところは用がないから適当に』

そしてガンマという娘がオープン回線で、両組織に対してプライソンへ反抗する声明を発した。ベータとアルファも『父さん。ごめんなさい』ガンマに賛同した。と、「屋根から音が・・・?」した気がした。

『チンクと局員。これよりスキュラ一同で隕石の迎撃を開始する。邪魔はしないように』

ベータからそう言われて、私はチンク二尉を見た。チンク二尉は両手の五指に挟んでいたダガーを降ろした。そんな時、今度はドアの奥から物音・・・というよりは「足音!」が聞こえて来た。

「音の数からして団体だぞ・・・!」

チンク二尉が改めてダガーを構えた直後、開いたドアから「LAS!?」が押し合いながらもここに入り込んで来た。ベータも驚いたことで、この襲撃が彼女の意思じゃないことが判った。

「ギンガ陸曹! そちらを頼む!」

「了解です!」

車両の幅は5m程もあるため、ベータのポッドを護るように横に並ぶ私とチンク二尉の間を突破しようと思えば出来なくもない。しかも人数で言えば圧倒的に向こうが多い。

「LASは死体兵器だ。気分が悪くなるかもしれんが・・・!」

「大丈夫です、お願いします!」

私は殴って蹴ってはLASの両脚をへし折り、転倒して床に両手を付いたところでチンク二尉のダガーは両手の甲を貫いて縫いつけた。そしてチンク二尉のスキルである「ランブルデトネイター!」によってダガーが爆破、LASの上半身を吹き飛ばした。腐った臓物が ビチャビチャと辺り一面に散らばる。

『ふふ、ははは・・・ハハハハハハ! アルファ、ベータ、ガンマ、デルタ、イプシロン! 創造主である俺からの離反! 楽しませてもらったぞ! だが裏切りは裏切りだ!』

途切れることを知らないLASの大群を捌き続けていると、モニターからプライソンの声が流れて来た。ベータが『父さん、そこまでして・・・』悲嘆に満ちた声を漏
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