第4章:日常と非日常
第100話「平穏な日々」
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母さんにとって、椿はからかい甲斐がある相手なのだろう。
会う度に何かしらで弄られている気がする。
「うぅ....。」
「さぁ、詳しく聞かせてもらうわよー?」
夕飯も食べ終わり、母さんは椿を連れて別の部屋に消えていった。
「...うん、まぁ、平和な証だな。」
「優ちゃん、誤魔化さないで。」
いい感じに締めてしまおうと思ったが、葵に咎められる。
昨日の今日でまた椿は辱められるのか...。
「ははは。それにしても、優輝の周りは女の子が多いな。」
「...まぁ、それで肩身が狭い時もあるんだけどね。」
学校だとそこまでだけど、そうでない時は大抵男女比率がひどい。
「っと、聞き忘れてたけど、父さんたちは調子どうなの?」
「ん?まぁ、普通だな。特に困った事もないし、逆にこれと言った話題になるような事も起きていない。強いて言うなら今日は奮発したってだけだな。」
「そっか。」
まぁ、“何事もない”って事だな。
大きな事件続きだったからそういうのは新鮮だ。
「クロノ君も最近の情勢は平穏だから、特に何か起こるって事もないとの事だ。」
「しばらくは平和って訳か...のんびりできるな。」
のんびりと言っても、日々の修練は怠らない。
それに、アリシア達に霊術の事も教えなければな。
「ま、久しぶりに“日常”を過ごせるな。」
少なくとも命を張るような事はないだろう。
とりあえずは、迫る音楽会について、取り組もうと思う僕だった。
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