第4章:日常と非日常
第100話「平穏な日々」
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から、慎重にいかないとな...。
「....ずるい...。」
「えっ?奏、今何か言った?」
「....なんでもないわ...。」
何か呟いたように聞こえたが、ふいっと顔を逸らされた。
「そ、そういえば...優輝君って、椿ちゃんの事どう思ってるの?」
「椿の事?家族と思ってるけど....って、そういう意味ではなさそうだな。」
司の遠慮しがちな様子から、おそらく異性として...とかの部類だろう。
「...そうだな...。」
「あ、え、えっと、無理して答えなくても...。」
手や首を振ってあわあわとする司。
聞きたいけど、聞きたくない...そんな様子だな。
「いや、無理して...というか、今までそういうのを意識していなかったからな。」
「そ、そうなんだ...。」
今までは生きる事や、強くなる事でいっぱいいっぱいだったからな...。
椿とのキスも、女同士だったからあまり異性としてとかは意識していないし。
「恋愛...か。折角の転生...それも三度目の人生だし、今度こそ成就したいな...。」
「っ....!意識してる人がいるの!?」
「...!」
ボソリと呟いた言葉に司が敏感に反応する。さらに奏もつられて反応していた。
「い、いや、だから今まで意識していなかったし、機会があればなって...。」
「そ、そっか...。」
今度はホッとする二人。....まさかとは思うけど...。
...いやいや、ここで聞いて話をこじらせる訳にはいかないか。
「じゃ、僕はこっちだから。」
「あ、もうこんな所まで...じゃあ、また明日ね。」
「また明日...。」
話も終わった所で、僕たちは別れてそれぞれ家に帰宅した。
「...さて...。」
家の前まで帰ってきた所で、一度立ち止まる。
本来なら、放課後から夕飯の支度までは自由時間であり、僕の場合は魔法などで出来る事の見直しや、発展をしているけど、今日は別だ。
「ただいま。」
扉を開け、リビングへと向かう。
「あ、優ちゃんお帰りー。ほら、かやちゃん。」
「........。」
...うん。今朝よりはマシだけど、まだ顔を合わせてくれないようだ。
「あー、えっと...その....。」
...まずい、どんな言葉を掛けても椿を傷つける事になりそうだ...。
「優ちゃん、かやちゃんの事もだけどさ、この花どうしたらいいの?」
「えっ...ってうわっ!?」
僕のいた場所からは死角となっていた場所に、大量の花があった。
椿の喜びの感情によって出現した花のだが、あまりにも多い。
「...喜
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