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Blue Rose
第五十一話 神戸に戻ってその三

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「いい街よね」
「私も行ったわ」
「私もよ」
 他の娘達も口々に言う。
「いい街よね」
「賑やかでね」
「何か独特の派手さがあるのよね」
「街自体に」
「そう、あそこはね」
 優花も大阪には何度も行ったことがある、それであの街のことを思い出して無意識のうちに笑顔になって話した。
「いるだけで楽しいわ」
「そうした街よね」
「本当にね」
「確かに食べものも美味しいし」
「お好み焼きとかもあって」
「たこ焼きもね」
「たこ焼きのお店は何処にもあるの」
 大阪の至る場所にというのだ。
「それで何処も美味しいから」
「こっちのちゃんぽんみたいに」
「そんな感じなのに」
「あちこちにあって美味しい」
「そうなのね」
「あとおうどんもね」
 こちらの食べものもというのだ。
「いいのよ」
「きつねうどんよね、大阪のおうどんは」
「それが名物よね」
「そうだったわね」
「そう、あのおうどんはね」 
 優花はきつねうどんの話もした、大阪の言葉ではけつねうどんと発音する。薄揚げを上に乗せたうどんである。
「これまた何処にもあるから」
「大阪の」
「そうなのね」
「それがまた美味しいの、おかずにもなるし」
「御飯のね」
「そうよね」
「そう、こっちも美味しいから」
 きつねうどんもというのだ。
「大阪に行ったら食べて。あと難波にはね」
「大阪の中のよね」
「難波っていったら」
「そう、大阪でも一番賑やかな場所の一つで」
 実際にそうなっている、人も店も多く非常に素晴らしい場所だ。
「カレーや豚まんやラーメン、アイスキャンデーもあるから」
「何か一杯あるのね」
「そういうのが」
「そうなの、勿論お好み焼きやたこ焼きもあるから」
 きつねうどんもあることは言うまでもない。
「一杯食べられるわ」
「カレーは自由軒ってとこ?」
「確か小説にでも出てたわよね」
「文豪何とかって漫画でも出てた」
「織田作之助さんの」 
 夫婦善哉という作品で出て来る、織田作之助の代表作の一つでドラマや舞台にもなっている作品である。
「あと鰻もあったわね」
「御飯の中にある」
「そうした鰻丼も」
「そうなの、ただ鰻丼は高いからね」
 だからとだ、優花はこちらの料理については少し苦笑いで話した。
「あまりね」
「お勧めしないのね」
「そうなのね」
「そうなの、だからあそこはね」
「味はともかくとして」
「名物でもなのね」
「私的にはなの」
 とにかく値段の問題でというのだ。
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