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Muv-Luv Alternative 帝国近衛師団
第七話
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いた視線の先にはいつもの光景があった。
「………いつ見ても酷い光景だ」
「ああ、そうだなだから私は見ないようにしている」
斑鳩は正仁が向いている方向とは逆を向き見ないようにしていた。いつも行われている光景だが何ともひどい光景なので見ないようにしている。
その光景とは……
「あ〜ん……もう終わってしもうたわぁ〜」
とても残念がっている竹刀を片手に一本ずつ持った真衣がいた。それだけならまだ良い。足元に二十人近くの屍が転がっているのが問題だった。
力なく倒れている彼・彼女らは、本当に死んでいるように動かなかった。この中に真壁と山城も含まれている。彼ら二人も相当な腕前であり、斑鳩同様に正仁に負けた事はない。その他の者も幼少期から竹刀に触れているので実力はある。
しかし真衣に対しては全く歯が立たず、一撃で沈められていった。だが例外はいる。
唯一、真衣と相対して立っているのが……
「月詠さん!結婚してください!」
案の定レグルスだった。
試合が始まった瞬間、レグルスは真衣に向かって突っ込んで行き、倒された。その十数秒また突っ込んで行き、また倒された。また十数秒後に突っ込んで行き倒される。それをひたすら繰り返していた。そして突っ込んで行く時には必ず求婚の言葉が飛び出す。
そして真衣は
「嫌やわ」
「あふん!」
笑顔で拒否しながら竹刀を叩きつける。普通の人間ならば悶絶する痛みだが何故かレグルスの顔は笑顔になっている。
その地獄絵図が如き光景を何度も見せられていた。
「相変わらず真衣は強いな……。なあ斑鳩」
「何だ?」
「何故真衣はあんなに強いんだ?素人の目から見てもあの強さは異常なように見えるが」
「ああ、異常だな。そして何故月詠があれだけ強いのかは私にもわからん……。一つ噂話をしよう」
斑鳩は腕を組みながらある話を正仁にし始めた。
「紅蓮醍三郎という赤の家柄の武家が居た」
「父上たちからその人物の事は聞かされた。武家の人間としてはまともな分類に入るそうだ」
「話の腰を折るな。……その紅蓮郷三郎はとても強い。とてつもなく強い。百人一度に相手をしても勝ったと言うぐらい強い」
話を聞いていた正仁は思わず呟く。
「化け物か何かだな」
「……その怪物と月詠は一度試合をしたことがあるそうだ。しかも十歳のころに」
正仁たちの年齢は今年で十三歳、三年前の出来事である。
「その当時から異常な強さだったそうだ。師範などに苦戦せずに勝てたらしい……が、さすがに紅蓮殿には勝てなかったらしいが、それでも相当追い込んだらしい……。ま、それほど噂が立つほど強かったようだ」
「……何だか人間離れしているな」
「そうだな……。
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