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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0010話『会談』
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「そうですか。説明ありがとうございます」

久保提督とそんなやり取りをしていたら中の準備が整ったのだろう、大淀二人が並んでどうぞと言って私達は会議室へと入っていった。
私と対面する形で久保提督と柳葉大将さんが着席する形になり、

「…それでは会談を始めましょうか」
「そうだな。まずいいかね? この鎮守府だがインフラ整備などはどういった状況だね?」
「いきなり痛いところを突いてきますね。
はい、おそらくそちらが思っている通り電気、ガス、水…他にも消耗品などが確実に不足していますね。
電気に関しましては自家発電施設がありますからなんとか鎮守府内の電気関係のものは使えますが、やはり水とガスが使えない事によってトイレやお風呂施設と言った衛生面での分野が使えないのは難点です。
他にもまだ食料などは一か月は食せる分はありますが制限していかないとやり繰りできない程に切迫しています。
それによって今はまだ我慢できていますが、そろそろ艦娘達の不満は限界に近いものがありますね」

私がその事を伝えると「やはり…」と言った声が二人から聞こえてきた。

「あい分かった。その件に関してはこちらで大本営へと掛け合ってみよう。
すぐにとはいかないが返事がもらえればインフラ整備に着工できる準備はしよう。
他にも酒保なども最低限の準備はさせよう。引継ぎに関してはこの鎮守府には当然明石もいるのだろう?
できれば後でそれ関係で話がしたい。会わせてもらっても構わないか?」
「わかりました。後で明石に話をつけておきます。
…それと、そうですか。ありがたい話です。ありがとうございます」

これでインフラ関係は解決したことになる。
次は何が来ると思っていると、

「さて、では次だが君の世界とこちらの世界の任務内容が違いがないか確かめたいのだが、いいかな…?」
「わかりました。…大淀、頼む」
「はい提督」

それで大淀は今まで私がこなしてきた任務を簡易的にまとめた資料の束を柳葉大将さんに渡す。
柳葉大将はそれを凝視しながらも一枚、また一枚と捲っていく度にどんどんと驚きの表情になっていって最後まで捲り終えたのだろう。
少し疲れた表情をしながら、

「…確かに確認した。おそらく我らの世界とは概ね同じ内容だった」
「そうですか。よかったです」
「…しかし、つい最近大本営が発表した鈴谷改二と鈴谷航改二の任務ももうクリアしているとは驚きだ。
鈴谷航改二に第二次改装できる練度の要求は極めて高いものがある。
さらには大本営から賞与として貰えるだろういくつかの勲章で作成できる改装設計図もその数分必要になってくる。
君はその分を必要とされるものを全部揃えることが出来たという事だな?」
「はい」
「そうか…」

それで柳葉大将さんは少し考え込
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