第二話
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と馬に乗った30人程の男が女性を追いかけていた。男たちは薄汚れた皮の鎧を身に着け弓に剣を持っていた。
盗賊が集団強姦か?・・・まったく度し難い奴らだ。そう思っていると、盗賊の一人が放った矢が足に突き刺さり倒れこむ。マズい。
その場から駈け出し向かう。
足に弓が刺さり倒れこんだ女性は、激痛に表情をゆがませる。
彼女の名前はペルシア。この世界でキャットピープルという亜人種に分類させる種族だ。でるところは出て引っ込むところは引っ込んでいるスタイル抜群の持ち主である。
彼女は実家から一人で町に向かうところでこの盗賊に出会ってしまった。何人かは父親仕込みの体術で倒せたが多勢無勢。スキを見て逃げ出すことが出来たが奴らは馬に乗っている。
何とか立ち上がろうとした所で、追いかけてきた盗賊に追いつかれた。
「ようやく追いついたぞ女」
薄汚れた格好をした男が馬から降りてきて近づく。下がろうとしたが、盗賊の一人が放った矢が腕に突き刺さる。
「ウッ!!」
再び倒れこむ。血が流れる腕を抑える。それを見た男が弓を放った男に話しかける。
「おい、あんまり傷つけるんじゃねぇよ。亜人とはいえ結構良い体してんだからよ」
「分ってますって親方。楽しんだら俺らにも変わってくださいよ?」
下品な笑みを浮かべる盗賊。情欲まみれの目で見てくる盗賊に嫌悪を表す。帝国に住む貴族は亜人を奴隷にしたりするのが当たり前なのだ。そのため盗賊に捕まればどうなるかは予想できた。
「まぁ、これからたっぷりと可愛がってやるからな!」
ビリっと服を剣で切り裂かれ胸元が露わになる。とっさに腕で隠すが、盗賊どもは興奮した様子で見てくる。
「服の上からでもわかっていたが、結構でかいのな。さて、味見といきますかな」
頭は鼻の下を伸ばし、手を伸ばしてくる。
触れようとしたその時、ペルシアの横を何かが通りぬけて行った。
「グゲェッ!?」
同時に盗賊の男が変な声を上げ吹き飛んでいき盗賊仲間にぶち当たった。ペルシアの前に立ったのは輝く金色の髪に青い服装に騎士と同じ鎧や手甲を付けていた男だ。
男は振り返りペルシアに近づくと「痛いかもしれないが我慢いてくれ」と言い、弓に手をかけ引き抜く。
「ッ!!」
肉が抉れる感触が走り顔をしかめる。直後、痛みが柔らで行く。見れば男の手のひらから光を発し傷口を照らしていた。瞬く間に弓が貫通した傷が治った。
「もう大丈夫だ」
男が着ていた青いマントを自分にかけ、柔らかな笑みを浮かべる男にペルシアは頬が赤くなり胸が熱くなるのを感じた。
「ツゥ・・・! テメェ、何しやがる!!」」
立ち上がった盗賊が鼻を押さえ剣先を向け殺気を放ってくる。それに気づいたゼロが立ち上がり振り返る。
「何
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